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『207万人の天才。風とロックFES 福島』開催まであと13日。

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ロックンロール食堂 永濱です。


“山口:俺ら、上京して何年すかね? 箭内さん?
 箭内:いや俺らって、一緒に上京したわけじゃないから(笑)。”


10月18日開催の『207万人の天才。風とロックFES 福島』。


その昔、水利が悪かった郡山では、荒れた原野が広がっていたそうです。
そんな土地に、猪苗代湖から水を引いた安積疏水(あさかそすい)の開さく事業。
この大事業を機に、明治政府による国営事業の第1号となる「国営安積開拓」が動き始めます。
安積疏水により、水利が拓き、安積開拓により豊かな大地へと変貌した郡山。
現在も脈々と市民に受け継がれる開拓者精神(フロンティアスピリット)。
そんな開拓者の心を一つにするために、みんなが集まって楽しめる
美しい場所をと作られたのが開成山公園です。


フェスの開催場所である開成山野外音楽堂は、この開成山公園内にあります。
ここは、県内でも有数の桜の名所で、明治11年開拓組織である「開成社」が
沼のまわりに約4,000本の桜を植えたのが始まりだったそうです。
現在は、ソメイヨシノをはじめとするたくさんの種類の桜が約1,300本、春に見事な花を咲かせます。
東京よりほんの少し遅い開花。来年はぜひ桜前線を追いかけて春を2度楽しんではいかがでしょう。


そして、フロンティアスピリットを感じさせる大イベントが、
今から35年前にここ開成山公園で行われていました。
1974年に開催された『ワンステップフェスティバル』
郡山市でミニコミ誌を編集していた佐藤三郎さんが実行委員長をつとめ、
プロデュースは内田裕也さん。キャロル、サディスティック・ミカ・バンド、
沢田研二&井上堯之バンド、四人囃子ら30組を超える日本のミュージシャンに加え、
アメリカからはオノ・ヨーコさんも参加した、伝説のロックフェスティバル。
合言葉は“街に緑を!若者に広場を!そして大きな夢を!”。
国内初の野外ロックコンサートとしても有名ですが、同時に環境問題を訴えた理念、
ボランティアによる運営が、先進的なイベントとして語り継がれています。
その頃の貴重な映像が、YouTubeにアップされていました。



「このフェスティバルっていうのは、もう何千年という長い間いろいろな波紋をもたらす、
意味のあることだと思っています。」(オノ・ヨーコさんのコメントより)
このころ箭内は10歳。参加はしていなくとも、この波紋の一部となっているんですね。

そして35年後の2009年10月18日。207万人の開拓者たちの新たな伝説が生まれようとしています。


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nagahama

第53回 トップランナーO.A. 吉俣 良

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風グループの新屋です。

トップランナー 第53回のゲストは吉俣 良(よしまたりょう)さん。
ドラマや映画のサントラで活躍中の作曲家です。

スタジオライブでも披露された大河ドラマ「篤姫」をはじめ、
この10年で手掛けられた作品はなんと40作以上!曲数にして1000曲超!
吉俣さんのお名前を知らなかったという方でも、
その作品はきっと色々なところで耳にしているはずです。

観る者を作品へと深くひき込み、感情移入させる。ときに涙まで誘う。
そんな吉俣さんの音楽を、箭内は『みんなの感情の最大公約数』と表現します。
ひとつの答えにとらわれず、型にはめない。決め付けない。許容する大きさを持つこと。
それは作曲のスタイルであると同時に、
多種多様なジャンルの演奏に挑戦し自分のものにしてきた
吉俣さんの音楽人生そのものにも通じるところがありますね。


araya