第1回:雑誌読みの会、発足!
第1話:男は分かってくれない。
11月24日 19:40

1)雑誌を卒業? 生まれ変わる女たち。

幅:男性誌はもちろんですが、僕は職業柄もあって、女性誌も分け隔てなく読むんですよ。今月発売された最新号のCanCam25周年の号はね、僕も買いましたよ。本当によく勉強になるんですよ、これが。25年前のCanCamの歴史が細かくて丁寧。聖子ちゃんカットからはじまり、トシちゃんが出てました、とか。

麻生:え! 自分で買ったの?

幅:そう。仕事も兼ねて。興味深いですよ。

内田:私も昔は読んでいましたよ。今もたまに見ますね。若い人にはどんなことが流行ってるのかな、って。JJRayも。それぞれ違うから、それぞれを読んでチェックするんです。

magabon:そういうのって、私はJJで、あの子はRayで、みたいなことがあるんでしょう? 内田さんは何だったんですか?

内田:私は、初めViViRay。それから、CanCamで最後はJJでした。

麻生:僕は全然女性誌に触れる機会がなくて・・・。女性はよく雑誌を読みかえるって聞くけど、それは、どんなタイミングで変えたり、止めたりするの?

内田:うーん、年齢で着る服が変わったりとか。持ち物も変わってくるし。

麻生:着るものが変わったら雑誌が変わってくるんだ。

magabon:卒業ってことですよ。

麻生:卒業・・・。なんだろう・・・?

magabon:男のマンガ雑誌みたいなものじゃないですか?週刊少年ジャンプからヤングジャンプに行く、みたいな。

麻生:あ、そういうことか。分かった、なるほどね。モーニングを持ったらちょっと大人、みたいなことなのかな。

2)“モテ”から“愛され”へ

幅:最近のJJってお嬢さんになりましたもんね。今年の途中から急に変わった気がします。表紙や中刷りの色身を大分削ってますよ。

magabon:今月号の表紙の中にも、お嬢さんってひたすら出てきますね。「お嬢さんジュエリー」に「お嬢さんのためのまとめ髪バイブル」・・・・・・

幅:キャッチも、すごいですからね。ちょっと前に、“モテ”から“、愛され”に変わりましたよね。不特定多数からモテるよりも、いかに一人の人に愛されるかにシフトしたんですよ。この辺りの雑誌って、今、本当に影響力強いですよね。

3)外国人クリエイターe&エビちゃん

幅:そう言えば、ベルコモンズにあるインテリアショップ<シボネ>の本棚にも、CanCamは置いてあるんですよ。アート本に埋もれて。それを外国人がすごい買っていくの。今や社会現象ですからね。東京っぽさを出すアイテムとして使っちゃうんですよ。アイコンと化しています。それにエディトリアルが異常に細かいので、それが面白いんでしょうね。外国ではできないですから。

麻生:外国人が買うんですね。縦書きも横書きもありって日本ならではの雑誌づくりだもんね。縦横無尽。そう考えると、海外のエディターが買っていくって分かる気がする。
なんかすごいことに気付いてしまった気がする!

4)女と雑誌、意外とクールな蜜月関係。

内田:私は、エビちゃんと、もえちゃんが出てるから見てる、ていう感じなんです。一番人気だし、いつまで人気なのかしらって思いながら見てます。モデルから女優への転身は多いですもんね。

magabon:そんな玄人目線で見てるんですね。

幅:でも意外とみんなそうやって見てるのかもしれないね。

内田:あと、モデルが変わったから見なくなるっていうのもありますよ。

麻生:モデルのかわいい、かわいくないが雑誌を見る基準? それってずっと読み続けているから分かることだよね。自分と似てるから見るってことではないんだ。

内田:ないですね。関係ないです。

幅:女子は、かわいい子を見たいらしいですよ。

magabon:女性誌は不思議ですねぇ。でもCanCamを今でも読んだりするって、モデル以外に何が気になるの?

内田:若い子と話すときに困るし。流行っているものとか、ドラマの話とかなんか把握しておいたほうが話しやすいです。

<<1-1 1-3>>

2006年11月15~25日
に発売されたもの
ViVi  
1月号
11月22日
630円

FRaU  
12/5号
11月20日
480円

CanCam  
1月号
11月22日
620円

Ray  
1月号
11月22日
620円

SPUR  
1月号
11月22日
680円

uomo  
1月号
11月24日
780円

Tarzan  
12/13号
11月22日
500円

Cut  
12月号
11月18日
790円

marie claire  
12月号
10月23日
630円