2)早速、診断開始!
箭内:僕ね、このタイトルが良いと思います『Tiara Girl』って。僕、クリエイティブ姓名判断っていうのをやってるんですよ。で、この姓名判断によって、クリエイティブな度数とか流行を生み出すジャンプ力が測れるんですよ。
magabon:おー。どういうことなんですか?
箭内:音なんですよ、すべては。例えば『monoマガジン』の最新号「デジタル系新製品、い~んだよ」とか同じく『dancyu』の「鍋だよ、全員集合!」とかね。これはこれで、音で聞こえてくるから、考えてるなって思うんですけど。それとは別に、活躍する人、売れているものってなんか法則あるなと20年くらい前に思ってて。それから、法則調べたんですよ。あ、ちょっと長くなるけど良いですか?
magabon:もちろんです、どうぞどうぞ。
箭内:普通、姓名判断は字画とかでやりますよね。そうじゃなくて、音なんです。人間が口に出したり聞いたりする音って、僕だったら“やない”っいう単語を最も多く聞いているわけで、そういった音が自分の脳に刺激を与えたり、安らかにしたり、もっというと性格を規定していったりするわけですよ。で、音ってふたつに分かれるんです。これは日本音響研究所の鈴木松美先生のお墨付き貰ったんですよ。そのふたつっていうのは、“アイドル音”と“クリエイティブ音”。“クリエイティブ音”は脳を刺激する音なんですよ。ノックするというか。で、アイドル音は優しい気持ちになる。グラビアに出ている人はわりと“アイドル音”で形成されているんですよ。「もえ」とか「みほ」とか。クリエイティブ音は「たからさ」行で覚えて欲しいんですよ。“アイドル音”はそれ以外の音でま行とかや行。“クリエイティブ音”はそれに加えて、濁点、音引き、「っ」、同じ音が続くんですよ。刺激音がね。あ行はジョーカーみたいな法則で、どっちにもつけるタイプですね。そう考えると、“マガボン”とかも良いですよ。“タグボート”も満点。
坊農:満点! すごい!
箭内:でもね、。TUGBOATにもっと満点な男がいて、多田琢“タダタク”なんかは、3連発な訳ですよ。それでいうと『Tiara Girl』とかもそうなんですよ。あとは『BRUTUS』とか、『CLASSY』とか。『風とロック』も僕、それを考えてつけたんですよ。『Tarzan』もでしょう。それを口にするだけで、うわーっていう気になるんですよ。商品名でも、チョコボールとかスーパードライ。全部それでできているんですよ。キットカットもだね。雑誌のタイトルもそうなんですよ。『POPEYE』とかね。
magabon:へえ、ほんとだ!
箭内:電通もそうですね。だけど、博報堂は弱いんですよ。“バクホウドウ”にすればいいんですよ。名刺を渡すたびに強い自分になれるでしょ。結構これはあってるっていわれたんですよ。数値だしてもらったから。
magabon:『Tiara Girl』、かなりいいですよね。
坊農:ありがとうございます。良いお言葉頂きました!
箭内:ちなみに、クリエイティブすぎてもダメなんですけどね。押切もえちゃんとは、「押切」がわりとクリエイティブで「もえ」がアイドルなんですよ。クリエイティブはすごく刺激的だけど、アイドルは愛されるんですよ。だから、多田琢より岡康道のほうが柔らかくて愛されやすいんです。麻生哲朗もクリエイティブですね、川口清勝は、モロクリエイティブですね。川口さんの場合、「わ」が入っているのが大事なんですよ。「わ」が入ってないと、とっつきにくい人になっちゃうから(笑)。
magabon:本当に姓名判断なんですね。
箭内:そうですよ。レオナルド・ダ・ヴィンチとか、バスコ・ダ・ガマとか外人はみんなすごい強いんですよね。宮藤官九郎さんとか樹木希林さんとかいいですね。
magabon:箭内さんご本人は?
箭内:俺ね、ダメなの。どっちつかずなんですよ。だから自分でいろいろ姑息に矯正しているんですよ。ま、じゃ、雑誌に話を戻しましょうかね、はい。




