デザイン系ポータル!
2007年06月20日■magabonがオススメするデザイン系ポータルサイト10選!
現在e-マガジンの成長を見るには、どうしたらいだろう?
テキストとグラフィックそしてテクノロジーでメディアを作り上げるWebの世界では、デザイン系のポータルサイトをチェックするのが近道である。かつてWeb黎明期には、「いかにかっこよく見せるのか?」のみが、テーマであったように思える。
しかしWebが誕生し10有余年状況は大きく変化した。かつてのリッチコンテンツであればよかったデザインは、独りよがりに過ぎず、人と違った表現はWebにおいてはユーザーにとってただただ苦痛でしかない。リッチコンテンツ呼ばれたものはその見た目でなく、ユーザービリティー(使いやすさ)やアクセスビリティー(見やすさ)という側面が重視され、目に見えないものをデザインする方向へとシフトしたといえる。
ここで大きく見え隠れするのがテクノロジーとバランスの取れたデザインが活きているという事だ。ここ数年のWebデザインにおいてはグラフィックですまされる事はなく、スクリプトによってデザインも行われる部分も多くなっている。これは、建築に近いと行って良いだろう。アーキテクトに近い。Webのデザイン論でも多く語られる事だが、この部分は外せないのだ。
この部分を含めデザイン系ポータルサイト群は日々しのぎを削っている。もちろん見栄え以上に内容に依存する事は言うまでもない。
では、叡智がつまったデザイン系のポータルサイトのe-マガジンを紹介していこうとも思う。
1995年にローンチし、デザインサイトとしては老舗的な存在のCore77.com。現在も精力的に世界中のコントリービューターによって日々更新されている。デザイナーと企業のハブ的存在でもある。ソースネタであることが多い。
Kaliber10000は、サンフランシスコを拠点にクリエイターたちのコミュニティーと情報提供を行うプロジェクト。彼らが定義しているe-マガジン部分は毎回、アプリーケーションやスライドショー形式などで展開される。Cuban Councilによって運営される。
Illustration Fridayは、アメリカのイラストレーターPenelope Dullaghanによって始められたイラストレーター向けのe-マガジン。その名の通り金曜日に各種のアップデートが行われるのが特徴。イラストレーターの紹介にのみならず、イラストレーターのスキル向上を目指した作りになっている。
もちろんアメリカ以外にも世界にも多くのデザイン系e-マガジンは多く存在する。LOUNGE72™は、2002年にドイツでKai Heuser とAntonio Vasile 2人が始めたデザインポータルサイト。ドイツのみならず、EUそしてアメリカまで約20名のコントリービューターから毎日デザインに関する情報が寄せられる。登録制でデザインについて議論するページもある。ドイツらしいミニマルなつくりが特徴。
BD4Dは、ByDesigns ForDesignsという略語の通り、企業や個人の枠組みに囚われず、デザイナーにとって有効なメディアにしようという目的の基にイギリスで展開されているe-マガジンである。数あるe-マガジンの中でも特徴には、Three Minute Madness™ (3MM)と題しイベントを多数開催し、イベント中心に立体的に展開している部分だろう。
Desgin is Kinkyは、オーストラリアシドニー98年にAndrewが始めた個人デザインサイトが始まり。デザイン系e-マガジンの中では老舗の部類といえる。多くのデザイン系に影響を与えている。いたってオーソドックスな作りだが外せないe-マガジン。
90万以上ユニークユーザーを抱え、デザインのメッカ、イタリアはミラノから発信されるe-マガジン designboom。古典からプロダクト、コンテンポラリーアートなど人が生み出すデザインされたものを余す所なく紹介する。
NewWebPick.comは、ダウンロード型e-マガジンであるNWP E-zineのためのプロモーションサイトを担う。サイト自身で充分e-マガジンとしての役割を果たしているNWP E-zineは、460Pのボリュームで隔月リリースされる。一冊(ダウンロード)につきUSD $1.49年間購読だとUSD $3.99となっている。中文と英語版の2種類用意されている。ベースは、アジア香港に置いているようだが、Web活動においては、国は関係ないとコメントしている。日本人がいまいち飛び出せない言語の壁をアジアの人間は越えている。
前回紹介したように日本でもデザインに特化したe-マガジンは、このところ活況である。新しくリリースされるものもあれば、老舗であるShiftが大幅なリニューアルを行うなど目を離せない状況だ。
CBC-NETは株式会社グランドベース運営する様々なデザイン・アート情報を集めたe-マガジン。デザインに関わる人間であれば必ず見ているくらいはずせない存在。。
そのCBC-NET に追随するのがこの2007年4月、スタートしたe-マガジンPublic Image。運営は針谷建二郎率いるADAPTER。デザインのみならずそれに紐づく情報が怒涛のように日々更新されるのは圧巻だ。
次回は、ヨーロッパを俯瞰してみたい。
この項つづく
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