福笑い
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歌い聴き忘れ歌い聴き忘れ歌い聴き忘れ歌い聴き忘れうるせ―――!!!!!!!!この世は歌い捨て聴き捨ての繰り返しでしょーが!!!!結局そうなんでしょーが!!!!!いいじゃないか!!!それでいいじゃないか!!!聴け!!忘れろ!!そしてまた聴け!!昨日聴いた曲は覚えてなくていい!!
部活で靭帯を伸ばしてギブス固定してケンケンしながらマクドナルドでアップルパイを注文して立ったままメールをチェックする女子高生。早朝の歌舞伎町の電柱のゲロに舞い降りるカラスの食事風景。それは平成か。いいえ平泉成です。ウソですやっぱり平成でした。
高橋優は歌い捨てる。目の前を転がる時間をそのまま切り取ってそのまま歌ってそのまま産廃業者のごとく豪快に捨てる。だってそうだろ。目の前には次々と奇跡が現れる。歌いたいこともリアルタイムに転がって行く。だから高橋優は歌い捨てる。メール見てウンコみたいな顔したあの女子高生はそれでも笑顔で側転してサバイブしてかなきゃいけねーんだよ平成を。そんなの見て歌いたくなるに決まってるでしょーが。シンガーズ・ハイ。高橋優。『僕らの平成ロックンロール』。箭内道彦(風とロック)プロデュース。
2009年7月8日にリリースされた、高橋優のアルバム『僕らの平成ロックンロール』を聴いて、
停止ボタンを押したその手で書いたアルバムレビューを、
タワーレコードの『TOWER』というフリーペーパーに掲載していただいた。
当時、ロクに話もしたことがなかった優くんの情報は、箭内さんがプロデュースをしているということと、
箭内さんが撮った2本のミュージックビデオ『駱駝』と『こどものうた』と、そしてもらったばっかりのアルバム。
優くんに番組に来てもらったりして話したり…というか、
話してる時間よりも歌ってもらってる時間の方が圧倒的に多かったんだけど、
歌ってもらってるというよりも、その場でニュース渡してその場で曲作ってもらったりしてるんだけど。
高橋優は、人を全く信用してない、という目を、時々する。
だから僕は、高橋優を信用できる。
僕が信用されているかどうかは全く分からないというか、別に信用されてなくてもいいんだけど、僕は信用できる。
似たような感情を通過してきたシンパシーがあるのはあるんだと思うけども、
もっと言うと、そういった想いを、ちゃんと曲を聴いて感じられるところが、信用できるというか、すすすすすすすす好きだ。
『僕らの平成ロックンロール』後、僕は初めて、高橋優の新しい音源を手にした。
『福笑い』という曲。