8/13:放送原稿は見世物か
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★放送時間:
TOKYO FM:毎週土曜25:30-26:00 JFN:毎週土曜27:00-27:30
★7月2日(土)より新番組 "元・風とロック" スタート!
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もうラジオに携わる方々に申し上げる事も特にないのですが、
これからラジオ制作を目指す方、あるいは始めたばかりだという方には、
やはりどうしても甘やかしてしまうというか、何点かございます。
今週のオンエアでの企画としまして、1つ前のエントリーで、
今回の放送用原稿を、そのままUPいたしました。
なぜUPしたのか、企画やオンエアについてはみなさま御承知頂いているものとして
話を進めさせていただきます。
当然と言えば当然ですが、僕はいやらしい性格をしておりますので、
今回の原稿を、『そのままUPする』という前提で、書いています。
今回の企画とオンエア内容を、『事前に原稿をリスナーに見せる』という前提で、考えています。
つまりどういうことかと申しますと、
「別に見られてもいいや!」と後で思ったわけではなく、
そもそも「見られてもあまり困らない」原稿なわけです。
古いタイプ新しいタイプ、旧時代新時代ということでいうと、
僕の年代はちょうどその過渡期に仕事を始めたタイプです。
もはや絶滅しつつある、
職人としての作家、職能としての作家、矜持のある作家、の香りを、
何となく嗅いだ事のある世代です。
僕は僕の作る企画に誇りがあります。
僕は僕の書く放送原稿に誇りがあります。
誰にでも簡単にマネできるような訓練はしていませんし、
その誰にでもには、プロデューサーやディレクターや営業や代理店も、当然含まれます。
言葉、とか、文字、というのは、全ての日本人が日常的に使用していますので、
みんな、なんとなく、出来る気がしちゃうんですよね。
お盆ですね。おかん風邪ひいてないかしら。
誰にでもほいほいと原稿を見せるようなはしたない行為はしません。
原稿は、オンエアのために作られたものです。オンエアを聴けば良いのであって、
原稿は番組のチーム以外の人に見せるものではない。
僕は打ち合わせでは誰のどんな意見でも拝聴しますし、
分かりました、その通りにしますと、ちゃんと受諾します。仕事だから。
ですが、書いたあとの原稿に他人が手を入れる事は絶対に許可しません。
この時点で作家の職務範囲を逸脱しているんですが、
それでも僕は許可しません。一文字たりとも。直すなら降ります。
とんでもない責任と、何様だよこいつクビにしろというお声を時に背負いますが、
全員が幸せになる原稿を書いているという誇りと自信が、僕にはあります。
結果以外の瑣末事に興味をお持ちの大人たちの、何と多いことでしょうか。
そんな諸事情がありますので、本来僕は、人に原稿見せません。
放送原稿はスタートであってゴールではないし、
出演者やパーソナリティに失礼だと思うので、僕は他人には見せません。
ってことで、今回の原稿を見て、"原稿を書く上で"学べることは、
今僕が使ってるフォントが何か、ぐらいだと思いますが、
目と耳と鼻をしっかりと動かしてオンエアをお聴きになった方は、
さらにもう少し、何かを発見されたんじゃないでしょうか。
という業務連絡でした。
ラジオ関係以外の元・風とロッカーズのみなさんは、
またおふざけをやっとるでと、お楽しみ頂けておれば幸いでございます。
(山本佳宏)