オンラインビジネス誌の現状
Business Media 誠:4人の編集長が語る「ネット化が進むビジネス誌の現状、そして明日は?」
「ダイヤモンド・オンライン」「東洋経済オンライン」「プレジデントロイター」の「キーパーソン」と「Business Media 誠」編集長による座談会記事が出ました。
印刷媒体から積極的にオンライン展開する各誌の姿勢の違いや直面している問題がよく読み取れます。
なかでも興味深かったのは下の一節。
麻生 ダイヤモンド社の場合は、雑誌はテーマ性が高いものを扱っているのですが、Webではいろんな記事をそろえていますね。各分野の人を立ててたくさんのネタを用意しているのですが、ふと気付いたら月刊誌みたいになっているのは不思議です。月刊誌的な品ぞろえを、月刊誌ではなく日刊誌でやっている感じです。
この妙なギャップにうなづきました。
magabonを3年やっていて確信するようになったのは、ユーザの皆さんが月刊誌、週刊誌といった刊行形態や、発売日など意識していないのでは?という仮説です。webに掲載された途端、今までの時間概念は吹っ飛んでしまうのではなかろうか。
いちネットユーザーとしてふりかえっても、自分は際限なく新しくユニークな情報を求め続け、消費しています。だから日刊誌であっても月刊誌の扱う領域まで、毎日読みたいと思うもの。メディアがwebになった途端、月刊誌とか週刊誌という枠組みは忘れています。GIGAZINEの「関連リンク」をたどっているうちに、数年前のバックナンバーに至っている場合も多くあります。
月刊・日刊の差で雑誌のスタイルは確かに異なります。が、所詮は流通面で「冊子」にする都合上のシステムでしかないのではなかろうか。webのユーザーはそのシステムのからくりに既に気づいてしまっているのではないでしょうか。