No.002 松田晋二・菅波栄純(THE BACK HORN)
(1)ところで“郡”って何だ?
菅波: じゃいきます。風とロック、ザ・バックホーン菅波栄純です。こんばんは。福島県須賀川市出身です。
松田: えー風とロック、ザ・バックホーン松田晋二です。こんばんは。わたくしは福島県の東白川郡塙町出身です。この郡っていうの久しぶり僕言いましたけど。
菅波: いいよね。
松田: これ日本全国の中で、郡て言うのは。
箭内: ところで“郡”って何なの?“郡”って必要なんだっけ?
松田: 一つの塊、塊っていうか。
箭内: 市に、いきなり町にしちゃだめなのか?
松田: 市に至らない。・・・確かに何これ、郡って何これ。
箭内: 郡って必要なのかな?誰も今そのことを話し合ってないけどさ。
松田: まあまあ。
箭内: 郡っていらないんじゃねえの?
松田: でも、
箭内: 郡ってついてて嬉しい?
松田: ま、結構・・・
箭内: なんか郡仲間みたいな気持ちある?
松田: 違う、あれなんですよ。不思議なのが・・
菅波: なんか郡って・・
一同: (笑)
松田: 不思議なのは・・・なんかいきなりみんなつまずいてんですけど。
一同: (大笑)
菅波: 市ではないと。
松田: ま、市の一歩手前でしょ。要は市になりきれない。
箭内: だけど市にならない町は町で、町長っているでしょ。
松田: 郡長はいないの?
箭内: 栄純はさ。須賀川市の何町?
菅波: 八幡町です。
箭内: 八幡町? そこに町長いないでしょ。
菅波: いない。
箭内: だからホントは市でいいんだよね。町と市が並列なんだよ。
松田: そうだ、そうだ、そうだ。その前のくくりって何っていう感じですか。
菅波: 郡長っていない?
箭内・松田: 郡長ってのはいない。
一同: (大笑)
松田: しかも場所によってはたとえば…。
箭内: 郡長、なったら? 松田くん。郡長選挙に出てみたら?
菅波: 名乗ればいいじゃん。東白川郡長。
松田: 勝手に作っちゃうんですか?
菅波: 俺やるわ、郡長やるわ。
松田: でも市にはかなわないんでしょ? でも。
菅波: いや、かなうとかじゃなくて。
一同: (笑)
松田: どういうこと?(笑)
菅波: こっちの気合だもん。
松田: 言ったモン勝ちみたいな。でもさ、平田郡、あ、違う、田村郡平田村とかもあるわけだから。なになに郡の後に村が来るってこともあるらしいですよ。
箭内: うん。でも郡の後に市はこないよね。
松田: こないすよね。
菅波: 基本的には村・町?
松田: 村・町の前に付くものが郡っていうことだね。
菅波: 束ねればいいじゃん。村長とかも全部松田が。
松田: いや隣町とか強いよ。棚倉町とか結構強いよ。強かった。
箭内: 強いって何が、ケンカ?
松田: ケンカも強いですし、人数が半端ないんで、下手にこうなんかそういう揉め事になると三倍以上の人数が来てみんな逃げ出すっていう。すげー町中逃げたもんね。リアル鬼ごっこ。(笑)
菅波: 俺は逃げてねえよ。
松田: リアル鬼ごっこやってるじゃん。よく東京でよく。あれ状態ですよ。
菅波: 夜中、あれな、テレビでな。
松田: 結構捕まんないように町の中の。
箭内: 町と町のケンカなんだ。
松田: ありましたね、昔は。
No.002 松田晋二・菅波栄純(THE BACK HORN) 『福島ロックンロール会議』
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松田晋二・菅波栄純(THE BACK HORN)
松田晋二 Shinji Matsuda THE BACK HORN リーダー/ドラム
1978年生まれ。東白川郡塙町出身。白河高校卒。
菅波栄純 Eijun Suganami THE BACK HORN ギター
1979年生まれ。須賀川市出身。日大東北高校卒。---------------------------------------------------
箭内道彦 Michihiko Yanai クリエイティブディレクター
1964年生まれ。郡山市出身。安積高校卒。
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