No.002 松田晋二・菅波栄純(THE BACK HORN)
(5)“三人「ゆべしス」”の初お披露目?
箭内: 福島と言えばね、僕はもともと山口くんとままどおるズってのやってて、続いて福島銘菓にちなんだ、「ゆべしス」っていうのね、ユニットを松田くんと結成して、今ひそかにいろいろと。
松田: 動いてますよね。あの「ゆべしス」がだよ。ま、正直この番組でちょっと何回か。
菅波: 聴いてる人はちょっと知ってる。
箭内: (笑)知ってる。あの菅波栄純よりは知ってる、聴いてる人のほうが。
菅波: “あの「ゆべしス」”っていうから、大丈夫かなと思ったもん。(笑)
一同: (笑)
松田: ちがうちがう。
箭内: いやあれ、松田くんが考えたキャッチコピーがあって、『世界のオアシス、福島のゆべしス。』
一同: (笑)
松田: すばらしいでしょ? これ。
菅波: いやーすばらしい。(拍手)
松田: ちょっと待って、なんか話が、もう一個あったの、なんかね、もう一個なんか、なんかあったんすよ、音楽・イギリス・世界違う、それでしたっけ、なんかあったんすよね。こうなんかお菓子と音楽のなんかね。
菅波: 良かったよ、でも今の。
一同: (笑)
菅波: もう一声出た。
松田: もう一声出たんだよ。
箭内: これどうなの? いつも松田くんあれ、たまーに「ゆべしス」活動するだけだけどね、こそこそ。「やっぱりこのことちゃんとメンバーにも説明しないと、箭内さん、僕も一応バックホーンのリーダーなんで」って言うのよ。だからメンバーっていうかね、栄純は「ゆべしス」をどう捉えているのかとかね。松田くんがこう、いそいそ出掛けてくわけじゃない。(笑)すげー嬉しそうにやってるもん。そんなにだからいきいきとね。いきいきとやってて、「あ、バックホーンで結構肩身狭いのかな」とか、
一同: (大笑)
箭内: 「ストレスたまってんのかな」「松田くんの音楽性みたいなのあんまり受け入れられてないのかな」って俺、思ってたわけ。
菅波: 確かに。そうなのかなってね。
松田: 一個言うと、俺がなんか本格的にバックホーンでガッと持ってきたりしても、どうやらみんなの中ではちょっとギャグっぽく解釈してるみたいなのがたまたま時々あって。
菅波: あー、なるほどね。俺「ゆべしス」のライブ見たことあるんですよ。
箭内: あ、あれでしょ? 代官山の。一番最初だ。スネア叩きまくってたときだ。
菅波: ハードコアな時代のヤツ。スネア叩きまくって、語って。急にゆべしを配るみたいな。
一同: (笑)
箭内: 客席にゆべし放り投げて。
菅波: 一番残酷性が高い。
一同: (大笑)
菅波: ライブのとき見て、やっぱそれは自分の中で好きだった。
箭内: あほんと? おっ!
松田: なんか、なんともいえないムードが?
菅波: うん。そうなんか、
松田: 手の付けられない感じが…。
菅波: そうそうなんか、松が、その前に聞いたんですよ、「ゆべしス」どういう感じなのって聞いたら松が、「パンクだね」って言ってたから。ま、それパンクを期待して行って、ずいぶんパンクだったから。パンクってその俺たぶん俺の中ではこう違和感が噴出してねえとパンクじゃねえ気がしてて。そこに違和感がすごいあったからね、ユニットに。
松田: 逆に言うと違和感しかなかったんだよね。あん時ね。
箭内: あんときは、どんな違和感だった?
松田: いろんな対バンの方々に大丈夫ですか?って聞いて回ったり。
箭内: これ二曲以上は無理って言われるタイプ。
菅波: いいっすね、それぐらい。
箭内: あんとき「栄純が客席に居たらしい」っていう話を二人でしてて、だけどその後何にも言ってくんないんだよってすごい松田くんがすごい寂しがってた。しかもさっと帰っちゃったんだよ。(笑)
松田: そのあたりも福島なんすよ。見たからいい、みたいな。そう、普通だったら終わってお疲れーみたいなので、いいんじゃないって帰ってくならまだしも。
菅波: そういうのはない。
松田: ま、でも、この間も、そのメンバーにちょっとレコーディングをやるってみたいな話をしたときになんかこう、みんなのなかでの“「ゆべしス」感”っていうのもわかった感じがしたんですよね。他のメンバーの中での。まあこの自分の中ではわりと楽しみながらやってるっていう場所ではあったんすけど。なんかもっとこう本格的に考えててくれるというか、こういう表現、さっき栄純が言ったような、違和感っていうか、不気味な、不気味っていうかそういう感じは残していって欲しいとか、でもなんか歌詞とかに関してはすごい箭内さんと一緒にやらないと生まれない歌詞が出来るっていうか。やっぱり誰かとやるっていうことは、誰かとやったときのこう、なんかね、オッケーラインってのが出てくるから、これはバックホーンでやるときはあんまりこういう言い方しないなっていうのはまあそのまま出てきたりとかね。あとメロディーないから何でも言えるっていうその自由さもすごいあるんですけど。
箭内: これ前々からさ栄純加入みたいな話ってさ、実は俺らの中で出てんの。
菅波: 出てたんすか、そんなの。
箭内: 出てたから、その、見に来てたっていうね。「どうだったのかな? 俺ら受け入れられたのかな」って気になってたわけよ? 加入するとしたら何やんの? パートは。
菅波: パートはボーカルを、また三人目のボーカルで入りたいですね。
箭内: 三人目のボーカルでね。(笑)
松田: 俺達の予想では、まあ二期になったときにはその打ち込みを流してたのよ、もはや。
菅波: 二期は見てねえから。
松田: 二期はね。ばーんとこうイメージを作って。そこで、それに対してなんかインスピレーションでがーんとギターを弾くっつうのもあったのかなと思ったんですけどね。その参加の仕方として。
箭内: 下駄とかも良くねえか? さっき下駄の話したけど。
松田: 下駄で鳴らすとか?
箭内: ラップとか。かんかん。ラップじゃない。タップか?(笑)
一同: タップね。がんがん。
菅波: いいかもしんないすね。それいいかも。(笑)
箭内: いや三人下駄履いて、それやりながら言葉言ってったら相当違和感出るよ。
松田: かなり違和感ですね。うん。
菅波: それもいいな。
松田: その「ゆべしス」のポイントとしては違和感と、そのみんなに届けたいっていうのの距離感ですね。うん、そこをたぶんこう俺達で解釈してるってのはあるかもしんない。
菅波: あーなるほどね。
松田: 違和感。
菅波: もちろん歌詞だけ読めば、わかんねえこともねえな。
松田: 歌詞はいいよ、相当いい歌詞。箭内さんの歌詞とか読んでみ、ほんと。自らを放火せよって言うからね。それを読んだときの身震い感。
菅波: わかるわかる俺も。
松田: エネルギーが違うんだよね、もはや。
菅波: エネルギー? 言葉の?
松田: いや生きてるエネルギーがやっぱあるってのがすごい。
菅波: すごい明確。
箭内: (笑)ちょっと待って、これ話が「ゆべしス」中心じゃないんだよ。「ゆべしス」は、
松田: あくまでもね。
菅波: 「ゆべしス」は出ないの?。
箭内: そこでちょっと思い出したんだけど、前夜祭があんのね。これ、土曜日、前の日の土曜日、FREEWAY JAMってとこで。そこで第一部、第二部があって、第一部が僕と松田くん。
松田: はい。
菅波: 出てくんだ。
箭内: ここで“三人「ゆべしス」”の初お披露目じゃないかな、第三期に入んじゃないかな。この日。これ前の日来れる?
菅波: いや前の日たぶん俺、誕生日なんで。
松田: なんだよおめえ。
箭内: 誕生日なの。じゃだめだわ。
松田: これ前の前の日になるよ。逆に言ったら。16の夜だろ、なんか。みんなで盛り上がるとしたら。
箭内: 17誕生日なの?
菅波: 16ですね。(前夜祭は)17だ?
箭内: 17の夕方来てくれれば。
菅波: あ、じゃちょっと考えときます。
箭内: うん、やろうよ。
松田: ま、一応、俺は来ることになってて。
箭内: なってるなってる、話は。
菅波: へえ、ジャムって昔やってたな、ライブ。
松田: おお! じゃいいじゃない。
箭内: 凱旋公演。
松田: じゃ、これ須賀川?。
箭内: いや、郡山郡山。で、一部俺らがめちゃくちゃなことやったあと、俊美さんがアコーステックやってくれて、で、そのあと第二部でDJをやるんでね、同じTOKYO No.1 SOUL SETの川辺ヒロシさんと箭内健一さんって、俺と苗字同じなんだけど、郡山出身の、こっちもソウル入ってるな、SOUL SOURCE PRODUCTION。
松田: 年は?
箭内: いや、俺より若いね。35くらいかな。あと安藤沙耶香さんってこの日僕初めて会う。
松田: 安藤さんっていうのは?
箭内: 安藤さんは、福島民報さん大プッシュの。
松田: 安藤さん、楽しみですね。
箭内: 17日の夜中は、ふくしまFMから生放送ですよ、土曜日の夜中だから。ラジオ「風とロック」。
No.002 松田晋二・菅波栄純(THE BACK HORN) 『福島ロックンロール会議』
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松田晋二・菅波栄純(THE BACK HORN)
松田晋二 Shinji Matsuda THE BACK HORN リーダー/ドラム
1978年生まれ。東白川郡塙町出身。白河高校卒。
菅波栄純 Eijun Suganami THE BACK HORN ギター
1979年生まれ。須賀川市出身。日大東北高校卒。---------------------------------------------------
箭内道彦 Michihiko Yanai クリエイティブディレクター
1964年生まれ。郡山市出身。安積高校卒。
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