というわけでー
というわけでー、お送りしたのはー、スティーヴィワンドェァー"イズンシーラヴリー"。
そういえば僕ー、今日このスタジオに来るとき、両足で犬のウンコ、踏んじゃったんだよねHAHAHA。
というわけでー、1曲お送りしましょう。
ゥェアースウィンダンファイア"セプテンブェァ"
もはや、時代はラジオというメディアに何も望んでいない。
そう。『好き』の反対語であるところの、『興味がない』状態。
そこからスタートしないと、何も始まらない。
スタートラインに立てない。
数人の方はご存知かもしれませんが、
僕はSCHOOL OF LOCK!という
TOKYO FM系列の全国ネット番組をやってるんですけど、
参加してくれている10代のリスナーたちだけじゃなく、
ラジオというメディアの中にいる人たちに向けても。
この番組を通じて、上記のようなメッセージを、
僕は発信し続けてきました。
これをラジオメディアでの遺作にしようと本気で思って。
ラジオは、こういうふうにやんないと、ホントに死ぬよ、と。
僕がこうやって警告音を発するのも、これが最後だよ、と。
僕はラジオから逃げられるけど、あなたたちは逃げられないよ、と。
何をどんなふうにメッセージしているのかは、ここでは詳述しません。
お暇があれば、サイトをご覧ください。
SCHOOL OF LOCK!も、このラジオ風とロックも、
作り手である僕の根っこにあるものは、全く同じキモチです。
ラジオであってラジオでない。新しいラジオというツールの使い方。
僕たちが思いっきり遊べる遊び場の1つのアトラクションとしてのラジオ。
もしくは、場内放送としてのラジオ。
メディアの枠に縛られるなんて、ホントにバカらしいです。
クリエイティブがあって、それを実現するためのツールがメディアです。
好きなメディアを好きなように使えばいいんです。
そう思ってやってます。これはラジオだけに限った話じゃないと思いますけど。
で、一度箭内さんにもゲストで出ていただいたんです。去年の12月ぐらい。
で、SCHOOL OF LOCK!と風とロックは二卵性双生児番組宣言!みたいなのをしたんです。
で、その結果、10代の生徒たちが、ちょろちょろと風とロック周辺にも現れるようになったんです。
少し前ですが、オンエアでもメールを紹介した山形県の"りとと"さん17歳女子も、
きっとそんな1人だと思います。
17歳にして、広告に前から興味があって、どっかの制作会社に電話したら、
「お金がないから無理」って断られたっていう、何かもうワケ分からんエピソードの持ち主。
もっと色々考えてメール送ってよ、的なことで多少やりとりしてまして、
やっぱどうしても詰めが甘くて、後はアンタら考えてくださいみたいな終わり方をしちゃうんで、
何でもいいからゴールまで考えてみなよ、って感じで投げ返したんですけど、
やっぱり同じように詰めきれない。だから返事をしませんでした。
ゴメンね"りとと"さん。別に槍玉に挙げてるわけじゃないですよ。
アナタの行動はすばらしいといつも思ってます。
今日、SCHOOL OF LOCK!あてにメールが届いてるのに気づきまして。
りととさんからでした。
"CMを創りたい一心で風とロックにメールを送りました。
最近私がCMの考えを送ってから返事がきません。
まだ諦めきれないので、もう一度送ろうと思うのですが、こういうのって大人からしたら迷惑ですか?
教えてください。"
教えますと、迷惑でもなんでもないです。
ついでに教えますと、迷惑だろうが何だろうが、送りたいなら何度でも送ったほうがいいですよ。
大歓迎です。返事がないとか言ってスネてる暇なんて、僕たちにはないはずです。
これは、"りとと"さんだけに限った話じゃないし、まして10代に限った話でもありません。
未来の成功が保証されていない限り絶対に歩き出さない10代が異常に多い。
成功と成功だけを飛び石のように渡り歩いて生きていきたいと。
それは、訳知り顔の評論ではなく、
SCHOOL OF LOCK!で2年半、数え切れないほどの子と向き合った実感です。
でも、それは、世代とか関係ないのかもしれない。
僕も含めて、みんなそうなのかもしれない。
過去は記憶に縛られて、未来は夢に縛られて。
僕たちはどこにも行けない。
僕たちには今しかない。
※本日のオンエアは、茂木健一郎さんと箭内さんのトークショーでございます。
(山本佳宏)