TEGAKI
ずいぶん前のことになりますが、
シブヤ大学という大学のような大学でないような大学の
コミュニケーション・クリエイティブ学科っていう学科で講義をしたことがありまして、
こんな僕でも大学の先生みたいなハッタリの効く肩書きをゲットして
別に使うこともないんですけども。
僕は夢とか目標とか一切ないまま20代を迎えた女なんですが間違えました男なんですが、
なりたくない職業だけは1個絶対的なモノを持ってまして、それは『教師』でした。
先生にだけは死んでもなりたくない。先生以外だったら何でもいいと。
死体役専門の役者でも何でもいいと。
冗談めかして書いてますけど目が笑ってないですよ今。
親が教師だったんですわ。
ある意味見事な反面教師っぷりで、今となっては感謝してますけど。
コミュニケーションする日記。
それが講義のテーマっつーか、
箭内さんに「このテーマで何か俺と一緒に授業やって」って言われて、
えー、そもそも僕に理論もクソもあるわけないじゃないですかと思いながらも
作家の悲しきロマンシングSA-GAで「全然やれますよ」つって徹夜で資料と構成作って
アロマキャンドルの高いやつみたいな顔色して渋谷の銀杏荘(今はもうないらしいっす)って
とこで受講生を前にフラフラしながら講義して。
つくづく実感しましたね。
僕には理論はないと。
先日のエントリーで、そのようなお話もしましたけども、
いつの頃からか脳内で理論の構成をするのをやめてました無意識に。
やろうと思えばやれると思ってましたけど、そこの部分の脳が退化してました。
その瞬間瞬間の体験でしか生きてきてなかったです。
ちょっとビックリしました。そこまでかと。
結果に後悔はしないですけど、もうちょっと顔色のいいヤツの授業受けたかっただろうなーと、
その点だけ気になっております。
話が逸れました。
そのコミュニケーションする日記っていうタイトルの講義で、
まあ主にブログやら個人サイトやらを想定した日記の話をしたんですけど、
やっぱり僕にとっての文章っつーか文字は、まずは見た目なんです。
並んでる文字列をバッと画像として眺めた瞬間、読みたくなるかならないか。
まずはそれ。
直感と呼ばれてもしょーがないですけど、
三流放送作家の原稿は、見た瞬間読まなくても分かります。
カッコつけてるように聴こえるかもしれないですけど、僕はすごく淡々と書いてます今。
あ、こいつダメだなと。2枚目読みません時間のムダみたいな。
大御所みたいなコト言ってますね。僕もまだまだコレからです。
見た目の次は読んでリズムっつーか音楽が聴こえるかどうかなんですけど、
あまりにも直感すぎる話になるので割愛して戻って見た目の話。
パソコンをつかってキーボードを叩いて文章を書く。
それはすなわち、人と寸分たがわぬ文字を使ってしまうってことです。
人と同じ見た目の限られたフォントを使って自分を表現する。
コレは大きなハンデです。自分で文字デザインまでできる人は少数だし。
このハンデを逆手にとってアサッテの方向にビョーンと飛んで行くクリエイティブを
今でも僕は探してます。
授業では、手書きの日記を写メで撮って毎日UPするとか、そんなコト言った気がします。
コレも意外といい解決法だと思うんですけど、
あえて人と同じフォントを使って、すごい香りを放つ文章を作れたらいいですね。
でもやっぱ、現時点では、まだ手書きのパワーには、勝てない場面が多いです。
ってことでようやく本題。ラジオ風とロックにも、ハガキが届くようになりました。
ハガキっていいっすね。やっぱし。
*この世は1人で戦うには広すぎる。babu。(ばばひとみfrom広告キャンプ)
とんでもない色づかいですね。嫌いじゃないです。
*今日の頑張れ! 『あなたじゃないとリームー』(千葉県オカノタカネ)
おっ!JRのマナー広告のコンテ送ってくれたオカノさん。
今日のってことは、明日のもあるんでしょうか。
毎日、頑張れを色んな言葉で言い換えていく『日めくり頑張れ』みたいな。
結果、頑張れって365回言われちゃうんだけど頑張れとは言われてない気がするるみたいな。
いいっすね。
つづきまして。
お前かい!! …SCHOOL OF LOCK!の生徒さんでしたわ。
いやー。もう相変わらずの袋小路なイラストですね。手首毛が輪っか状に生えてる人って、
どんな人なんでしょうか。ものすごく興味を引かれます。今日寝るまで。
いやー。やっぱ、ハガキのパワーはハンパないっすね。
メール組も、ハガキ組を超えるパワーでいきましょう。
いつもメールありがとうございます。
(山本佳宏)