ケニー・フリーキー
「じゃあ、来週までに、新企画考えて持ってきてよ」
「いくつ持ってくればいいですか?」
「…え?」
「3個ぐらいですか」
…300個じゃボケエエエエエエエエエエエエエエエエエエ!!!!!!!!!!!!!!
僕はホントに同業者に興味がなくて後輩に興味がなくて
育てることに興味がなくてここまでやってきまして、
特にこういう仕事なんで、教わったって所詮それは僕のやりやすいやり方で、
その人はその人のやりたいようにやればいいと思うし。
まあそんなことを思ってたりして、
僕もまだまだ若手で頑張っていかなあかん時期なんですけど、
時々は超若手な人と一緒に仕事したりすることもあるわけですけど。
あのー…アイデアなんて、質なんか関係ないですよ。量です。
素人に毛が生えたような人が、プロ野球で3打数1安打3割3分3厘とか、
打てるわけないじゃないですか。
500スイングぐらいして、うっかり1回ボールにバットがかする、みたいなので、
当たり前だと思います。
アイデアを人に見てもらえるチャンスがある。
長い間、誰からも見られず、誰からもホメられたことのなかった僕にとっては、
そのことがうれしくてしょうがなかったです。
書ける場所、企画を出せる場所があるって、とても幸福なことです。
なのに、なぜ3個。
なぜ、個数の指示を仰ぐ。
なぜ、嫌そうなの。
否定するつもりはないです。人の生き方なんてそれぞれなんで。
でも、そんなことが数回あって。
これは完全に愚痴です。オッサンになった証拠です。
でも、アイデアが質であるというのは意外と幻想です。
来週までにコント100本書いて来いみたいなので、
ヒーヒー言ってたのがちょっと懐かしいです。
さて、GSD、ギャングスター・デザイナー第2回目。というか2人目。
実は別の人の番にしようと思ってたんですけど。
ペンネーム ケニー・フリーキーさんが、昨日、今までの僕のアイデア、
改めて全部見てくれと言って、大量に再送してくれました。
ありがとうございます。
いいっすねー、そういうの。
「うるせー!しつけーんだよお前はよ!!!」
…っていうのは、この仕事においては超ホメ言葉です。
または、先輩諸氏の、怯えにも似た声です。
だから、褒められたと思ってください。
入口は、ちょっとこいつ頭おかしいんじゃねーの?くらいでちょうどいいです。
ケニーさんの作品。
画像の上の説明文がケニーさん本人によるもの。
画像の下のが、僕の感想です。
TVブロスに送ったものとカブりもあるのかな?
ちょっと僕はその辺分かんないんで、丸ごと載せますね。
(GSD01)
■風とロックfeat 東京メトロ「路線図Tシャツ」
付属品:降りたい駅、起こしてほしい駅にハートかイチゴのピンバッジ。
路線図を着ている人がいたら、
車内で路線図が見えない人のためにもなりますし、
起こしてほしいその気持ちに、誰かの善意に期待をしたい。
帰りたい場合は家の遠さをアピール!
誘いたい場合は家の近さをアピール!
帰りたくない!って夜の場合はピンバッジを外せ!
ピンバッジで子猫ちゃんも逆シンデレラ。
すべてのTシャツよ、コミュニケーションの母であれ。
いろんな都市で作ったら、お土産にもなるかもしれない!
これは箭内さんから聞いたことあるヤツかも。
コレ好きです。Tシャツから始まる。Tシャツから生まれるコミュニケーション。
(GSD02)
■「空気なんて読むな!引くな!ドン弾け!」Tシャツ
付属品:ピック型ピンバッジ。
エアギターの勝手に公式Tシャツってのもいいですねー。
あのー、空気読めないって、ただの流行語だと思うんで、
KYだの何だのにグリグリ反応しなくて別にイイんじゃねーのといつも思うんですけど、
どうなんすかね。
(GSD03)
■「Belive You & Your Stomach/お前とお前の胃を信じろ!」 Tシャツ
付属品:マイ箸
原点ですね。自分の胃は最後の砦に近いかも。
(GSD04)
■「作品タイトル:Jr.」Tシャツ
付属品:できれば額縁部分はよだれかけに…
きましたキッズTシャツ!
親の着せ替え人形になりがちなキッズですけど、
「俺の親は最高だぜ!」っていうTシャツを着せるのは、
結構究極ですよね。お前が着せたんちゃうんかい!みたいな。
このほかにもたくさんアイデア送っていただいて、ホントにありがとうございます。
みなさんからの反応を待ちたいと思います。
欲しい!とかカッコイイ!とか、私の方がイイの作れる!とか、
何でも結構ですのでメールお待ちしてます。
(山本佳宏)