音は全てを規定するか
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安田一郎さんのGSP
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安田と申します。
テレビCM企画を考えました。
よろしくお願いします。
【CM概要】
・5秒CM、3社協賛計15秒
【CM企画】
映像はなし。真っ黒。
=最初の5秒=
SE:パシャパシャパシャ(高速でシャッターが切られる音)
NA:「一瞬を生み出せ。」「Nikon」
=次の5秒=
SE:パシャパシャパシャ(高速でシャッターが切られる音)
NA:「一瞬を生み出せ。」「角川書店」
=最後の5秒=
SE:パシャパシャパシャ(高速でシャッターが切られる音)
NA:「一瞬を生み出せ。」「朝日新聞」
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音は全てを規定する。
木村カエラちゃんのアルバム『+1』の特典映像の中に収録されている、
『木村カエラの映像実験室』directed by 箭内道彦。
真後ろにフワーンと倒れていくカエラちゃんの映像に、
様々なBGMをくっつけて、その音に映像の意味がどんどん規定されていきます。
どーいうことかっつーと、音によって見えてるものの意味も変わってくるんじゃねーのって意味です。
音って偉いんだよ。
とか、そういう意味なのかというと、そう一概には言えなかったりもします。
僕は全然ラジオの人ではないんですけど、その辺に転がってるラジオの人よりは
ラジオのことが分かってます。なぜなら考えてるからです。
ラジオは決定的に何かが足りない。何かとか言わなくても分かる、ビジュアルが足りない。
そのことをしみじみと理解した上で、想像力という名の海に航海に出るのか。
その理解を踏まえないでラジオは想像力のメディアだとか、
上っ面の包装紙みたいなどっかで聞いたようなことを知ったかぶって言ってしまうか。
その差は果てしなく大きいです。
五感のうちの80%を、人間は視覚に頼って生活しています。
ビジュアルがないメディアだということは、残りのたった20%しか利用できないということです。
それは決定的に足りないですよね。ラジオをやればやるほど、ビジュアルが欲しくなります。
足りない足りない足りない足りない足りねーよ!!!!!!!!!!!
ラジオというメディアの不完全さ、不満足さにストレスは頂点にまで達して、
そしてやはり、ビジュアルを得ることはできない。
その挫折を1度経なければ、不完全さから生まれるつながりに気づくこともできず、
不完全さの港から広がる海へと旅立つこともできません。
僕は長い間、ずーっと、ラジオ不要論者でした。ラジオの仕事をしながらも、です。
いらないでしょ、ラジオなんか。
テレビを黒味にして音だけ出しときゃラジオと一緒じゃん。
そう思い続けておりました。
なので、安田さんのGSPを見たときに、ラジオだなーと思ったわけです、第一印象的に。
*なぜ3つ並べなきゃいけないのか
*なぜこの3社を広告したいのか
*なぜ黒味に音だけじゃなきゃいけないのか
*なぜシャッター音が『一瞬を生み出す』ことになるのか
が気になりましたー。僕は広告素人なので、その辺り教えていただけると嬉しいなーと。
特に上の2つですよね、やっぱ。GSP的には。
(山本佳宏)
靴買いましたとかうるせーんだよとお思いでしょうが写メ撮っちゃったんだからしょーがないでしょーが。