孤独
いくつになっても、孤独感を感じることはある。
NERVの葛城ミサトさんが言うところの、
「大人になるっていうことは適当に傷つかない距離を見つけていくことなのよ」
なのかもしんないけど、人と人との『落とし所』を探してばかりいると、人間は見当をつけ始める。
最初っから、「落とし所ってこの辺だろ」と、その周辺だけを見つめるようになる。
人間は慣れる生き物だと思う。
落とし所というのは、『僕』でも『あなた』でもない場所にある。
落とし所だけを見ている人は、『僕』のことも『あなた』のことも、見ていない。
一流大学に入れなかった。
一流企業に就職できなかった。
出世コースに乗れなかった。
生まれた瞬間から走り出す列車の線路からは、年を追うごとに、
少しずつ少しずつ、しかし確実に脱落者が生まれる。
最後まで列車に乗っていられるのはごくわずか。
プロセスの美学ではなく、単なる結果として。道端に放り出された人たち。
お弁当の売り子さんは来ない。リクライニングのシートもない。便器すらない。
誰からも認められず、誰からも見てもらえない気がする。
それは孤独。
伝わらない表現は、表現ではない。
列車に乗ってどこかに走って行ってしまった人たちが創り出すモノを見て、
それを感じたりもする。
才能があるとか、才能がないとかではない。
自分には、こういうことができるんですと、言いたくても、そこに、人は、いない。
それは孤独。
レールの両側に、大きく広がる草原に立ちつくした僕たちは、あてもなく歩いたり、
あるいは歩くのをやめたりしていた。これまでは。
誰だって、表現をしていいはず。誰だって、CMを作っていいはず。
好きな人を目いっぱい応援することに、誰が制限をつけるんだろうか。
世の中に発信したいメッセージがあるのに発信しないのは、社会のせいか、自分のせいか、
それとも他の何かのせいか。
ギャングスター・プランナー。
強いメッセージがある人。強い情熱を持っている人。
そんな人たちに、表現の場を解放したい。
言いたいこともやりたいこともないのに、CMを作る権利を手にしている人がいるとすれば、
僕らにだってあるはずだろ。スキルでは歯が立たないかもしれない。
だけど、好きというキモチ、やってやるという情熱には、制限はないはずだ。
誰だって、何かを好きであるというキモチで1位になれるはずだ。
ギャングスター・プランナー。
風とロックは、全ての情熱ある人たちに、CMプランニングを解放します。
正確には、解放する手引きをします。だって作るのは。発信するのは、ギャングスター・プランナーである、
あなただからです。
7月7日。火曜日。MTVにて。
ギャングスター・プランナー、ネフィリム編の第1弾として。
世界一長いテレビCMのギネス記録に、ギャングスター・プランナーが挑戦します。
僕は、このCMは、ギャングスター・プランナーたちと共に掲げる、のろしだと思ってます。
どんなことがあっても、俺らは世の中に発信したいメッセージがある。
誰よりも情熱を傾けて作る。
だから、もっともっと集まってくれ。
孤独を感じて、草原でうずくまってる人たち。
そんなメッセージを込めた、のろしだと思ってます。
大げさですか?たかがCMごときで命のやりとりみたいな話をするなよ、みたいな?
僕は死ぬほど叫んでいるときに生を実感します。
死ぬほど暴れているときに生を実感します。
人と衝突して死にたい気分になったときに生を感じます。
誰かを好きだと思う瞬間に生を感じます。
誰かを大嫌いだと思う瞬間に生を感じます。
勝ったときに生を感じます。
負けたときに生を感じます。
僕は、ギャングスター・プランナーって、その延長なんだと思っています。
別に手をつないでイチャイチャしようとは思わない。
目指す光が同じである間は、同じ船に乗って行きませんか、ってことです。
世界一長いテレビCMのギネス記録にチャレンジ。
ギャングスター・プランナー ネフィリム編。指ネフィリムのケータイ動画CM。
2009年7月7日(火) on MTV
朝:8:00~8:30
昼:11:00~11:30
夕:19:30~20:00
夜:25:30~26:00
ではみなさん。朝8時に、MTVでお会いしましょう。僕が出てるわけではありませんけども(笑)
(山本佳宏)