親の写真。
★ギャングスター・プランナー ネフィリム編は、新章突入、『El Shaddai(エルシャダイ)』編へ!!!!!!!!
詳しくはこちらから!!!
★REALTIMEのREALTIMEはtwitterでやってます!まだご覧になってないかたも是非!!
番組アカウント
ヨシヒロアカウント
★コピー企画『○○の君』がラジオドラマ化に向けて新展開!詳しくはこちらから!
★箭内道彦と電話で話してみたい人募集中!!!!『何を話したいか』を詳しくお書きの上、
こちらまでメールしてください!!!
★番組オリジナルステッカーと絵本『ネフィリム ~ずっとわすれない~』セットプレゼント中!
詳しくはこちらから!
★放送時間:
TOKYO FM:毎週土曜25:30-26:00 JFN:毎週土曜27:00-27:30 Date fm:毎週日曜24:00-24:30
-----------------------------------------------------
何かを信じることの少ない人生です。
信じられるのは自分自身か、と言われたら、自分のことが1番信用できない。
……何かリスカする中学生女子みたいな感じになってしまいましたが。
真のリア充とは何だろう。
僕が非リア充なのは体感的に知っています。
個々の事象として、リア充的な体験が何回か、あるいは何十回か、もしくは何百回あったとしても、
間違いない、僕はリア充ではない。ひしひしと感じる。
なぜかなぜかと考えて、真のリア充とは、
親との関係が良好なことじゃないかと、思いました。
そこが欠落しているかぎり、毎夜毎夜のバコバコ共和国であったとしても、
それはリア充ではない。
6月19日オンエアのラジオ風とロックは、
「両側を旅するシリーズ」ということで、
作家の僕がディレクターを。ディレクターのナウマンこと横川涼さんが企画・構成を担当しました。
お聴きになったかたもいるかもしれません。
非常に素晴らしいオンエアでした。
どーでもいい賞狙いで、他人の不幸を『ドキュメンタリー』と称して
いかにもしかつめらしい顔して作った品性卑しいお涙頂戴のクズ番組しかり、
ズリネタのAVを探すのと全く同じ欲を丸出しにして探す"泣ける"映画しかり。
そんな不幸で幸福なサイクルに囚われた一部の人たち。
囚われていることすら忘れてしまった一部の人たち。
彼らに届ける、文字通りの『リアルな生きざま』。
誰にでもあること、誰にでも訪れること。
今日一日の中で当たり前に起こり、当たり前のように明日のことにしてしまうこと。
ナウマンさんが持ってきた企画は…『家族を広告する』でした。
長年疎遠だった故郷の父に番組中突然電話し、
「あなたが大好きです。今の自分があるのはあなたのおかげです」
と、ビシャビシャに泣きながら伝えたナウマンさんは、
まごうことなき、『リア充』でした。
僕にはできない。僕には無理です。
「何言ってんだよ、がんばろうよ」と言いたくなるキモチも理解できますが心から謝絶します。
僕には死ぬまでできません。
週末、父方の祖父母の法事がありまして久しぶりに実家に帰っておりました。
2人とも、僕が4歳の頃に亡くなりまして、三十三回忌でございます。
僕はナウマンのようなことはできません。
その代わり、『親の写真』なら撮れるかもしれない。
『写真を撮る』という行為に、自らの何らかの感情を込める事は出来るかもしれない。
"非リア充"なりの精一杯。
親の写真なんて絶対に撮らないですもん。精一杯です。
番組で言ってなきゃ一生やらなかったと思います。
さっそく送ってくれた木元さんにも申し訳ないし。
妹には子供が2人生まれ、両親は自らを「じいちゃん」「ばあちゃん」と呼び、
また呼び合うようになっていました。
彼らが「おとうさん」「おかあさん」である限り、僕との関係性も変わらなかったと思いますが、
家族において、彼らの役割と肩書きが変わったと知った瞬間、
僕には彼らが、ぐっと年をとったように見えました。
父は僕に、健康診断を受けた時の話をずっとしていました。
人間ドッグを受けろと言われ、僕はそうやな、と答えました。
母は、老眼鏡なしではケータイの文字が見えなくなっていて、
僕が表示文字を最大にしてあげると、
じいちゃんに買ってもらったネットブックが、全然インターネットにつながらへんねんと言い出したので、
僕はイーモバイルでの接続方法を、できるだけ簡単に教えました。
ネットにつながると彼女はうれしそうに、
「ここにお気に入りのサイト全部入れてんねんで~」
と言って、5個ぐらいしか入ってないフォルダを見せてくれました。
「風とロックのブログも入れてるねん。でもあんた、最近全然更新してへんやろ~」
そう言ってお気に入りフォルダに表示されたこのサイトのURLは、
トップページではなく、大昔の、彼女が初めてこのサイトをみたときのものであろう、
どれかの記事の直リンクアドレスになっていました。
僕は何だか泣きそうになって、何かを言おうとして、やめて、
そうやねん、とヒトコトだけ、返事しました。
いつかは、このページを、僕の両親も見る事になるでしょう。
お父さん、お母さん、僕はいつまでたってもこんな感じです。
好き勝手な人生を送り、それが許容されることに甘える毎日です。
あなたがたにすべき感謝を、僕にはすることができない。
自分があなたがたにどういう感情を持っているのか、
そのことすらまともに表現できない。
その分、僕はできるだけたくさんの他の人たちに、感謝を届けます。
またいつか会いましょう。
そんなキモチを込めて、あなたがたを写真に撮りました。
(山本佳宏)