7/9 箭内道彦、"風とロック解散"について。
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TOKYO FM:毎週土曜25:30-26:00 JFN:毎週土曜27:00-27:30
★7月2日(土)より新番組 "元・風とロック" スタート!
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(以下の文章はすべて、オンエアでの箭内さんの発言です)
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後悔することばっかりで、後悔って自分の問題だから、
後悔したくないために色んなことに必死で勇気持ったり、目をつぶって前に進む連続だと思うんですよ。
「もっと好きって言えば良かったなー」とか。
そういう後悔を減らしてくことが生きる事でもあり、残された時間の使い方でもある。
まあ後悔は限りないけどね(笑)
『風とロック』ホントに捨てていいの?みたいなね。
先週ネットで駆け廻りまして、驚きました。”風とロック解散”のニュース。
ホントに小さな広告系のニュースに1ヶ所出ただけだったんですよ。
そしたらそれが前代未聞の2200リツイート(笑) そして1000”イイネ”(笑)
イイネって何だよ(笑)
こんなにも行くかと、僕も思った。
このニュースを大々的に世の中に投げつけてやろうなんて全く思ってなかったからね。
何かがハマったんだろうね。業界的には『バズ』みたいな言い方をするみたいですけど。
『風とロック』、『ロックンロール食堂』という会社は6月で解散し、7月から新しく3つの会社。
『すき』 『あいたい』 『ヤバい』
この3つの会社ができました。
会社に電話がかかってきたら、
「はい、すきです!」 「はい、あいたいです!」 「ヤバいです!」
って出るわけですよ。
僕は、会社名としての『風とロック』が最近、何か違うんじゃないかと。
平和な時代だから機能してた名前で、
今必要なものってもっと他にあるんじゃないかって思ったのと、
違う、と思ったら、違うことを隠して生きて行くんじゃなくて、
違うことを違わないものに変えていける自分でありたいと。
大きな会社にいないことの意味って、そういうことだと思うんですよ。
そんなこと、なかなかできないですよ。1番贅沢な発言だとは思います。
この前、亀田誠治さん(東京事変)がこの番組に来た時に、『自然』というキーワードが出て。
川が上流から下流に流れて行く。
そのことってすごく大事だし素敵なことだなっていう話になったんだけど。
川の流れをせき止めるとか、下流から上流に向かって流してやる、みたいな、
そんなことに人々はシャカリキになりすぎてる。僕も含めて。
こうなったほうがホントはいいのに、こうならない方向に向かって毎日頑張ることが、
生きる事、仕事をすることだ、みたいに置き変えちゃうんですよね。
例えば、別れたほうがいい2人がいて、「だけど別れない、ワタシがんばる!」みたいなのって、
頑張るってことを、違うものにしていってると思うんですよ。
僕の生活の中にも、そういうことってすごく多いんじゃないかなと思ってて。
だから僕は、会社については、何か違うなーと思ったから変えちゃった。
そういう軽薄な人間でいれるかどうか、自分自身を試したいんですよ。
特に『ロックンロール食堂』って最近すごくいい感じになってきてたんで、
僕自身、解散するのはすごく残念でした。
『風とロック』は、ホントに大事にしてきた名前で、みんなで育てて。
サンボマスターもそう、THE BACK HORNもそう。
このラジオを聞いてくれているみんなも『風とロッカーズ』って呼んだりしてね。
そんな中で、『風とロック』を捨てるっていうのは、すごくもったいないなって思ったけど、
もったいないものを捨てたときに何が起きるのかっていうのを僕は見てみたかった。
しかもそれは人を捨てるってことじゃなくて、
自分が大事に丁寧に、自分のそばに置いておこうとするものを、
一度捨ててみるってことだったんで、すごく実験として意味があったんです。
とはいえ!(笑)
この『元・風とロック』という名前も、結局、『風とロック』は残ってるわけです。
『風とロック』をすごく大切に思ってる新番組名。
いつまでこの番組名が続くかは分かんないですけど、
ただ、『風とロック』というものを自分のものだと思うのは傲慢だぞ、という気持ちも持ってます。
会社名としての『風とロック』は僕のものだったから、それをなくすことはできたんだけど。
聴いてくれてるひとりひとりのものだったり、月刊風とロックを毎月待ってくれてる人たちのものだったり、
そこに無償で出てくれる人、一生懸命印刷してくれる人、そういう人たちのものなんですよね。
そういう人たちに何も相談しないで僕は『風とロック』を解散してしまったので、
それはいけないことだと思うことが多々あります。
もしかしたら、そういう『風とロッカーズ』たちに、『風とロック』は返さなきゃいけない。
ちゃんとあげなきゃいけないんじゃないかなとも、思ってるんですよね。
…風とロックがなんぼのもんじゃいっていう発言になっちゃってるけど(笑)
でも僕だけのものじゃない風とロックは残していかなきゃいけないんじゃないかな。
それがキレを悪くしていると誰かに批判されても、そういう風にも思ってるので。
そういう意味でも、『元・風とロック』っていうタイトルは、
自分にとっても適切なタイトルだなと思ってるし、
ホントに勝手にやめちゃってすみません、みたいな。
何かバンドの解散みたいになってるけど(笑)
ラジオは、そんなに変わらないと思います。
ただ、去年の自分と今の自分が変わっているんなら変わってくでしょうというだけで。
(山本佳宏)