僕には広告のことは分からないけど。
★ウィンディアンさん
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一日の疲れを吐き出しまた乗せて夕闇めぐる山手線は
と俵万智さんが歌っていたのを先日思い出しました。
電車の中は独特な空間です。
携帯電話で話ををしている人は、白い目で見られます。
最近ではDSをやっている人をよく見ます。
揺れた拍子に中吊り広告をつかみ、そのままそれがとれてしま
い、周辺に笑顔がこぼれたということもありました。
赤ん坊や子どもが乗ると、少し平和な香りが漂います。
一方で、陰湿な空気が漂うこともあります。
人が人を人だと思わないから、
定員オーバーの電車の中に無理やり入り込めるのでしょう。
満員電車で揺れて体がぶつかった。
その相手を本気で睨みつける人。
怒りとか憎しみだとかを乗せて、電車は走っている。
そう思うことがよくあります。
東京メトロのCMはハッピーな空気が漂いまくりです。
それはそれとして、
電車の車内を変えることでも、
誰かをちょっぴりハッピーにすることもできるんじゃないかな
ーと思い広告を考えてみました。
考えたと言っても、前から電車に乗るたび思ってたことなんで
すけどね。
添付した画像を見ていただければ、なんとなくイメージできる
と思いますが、リアル電車男をつくります。
スポンサーは、
ロートとか目薬の会社。
ロッテとかガムの会社。
武田薬品とか鼻炎スプレーの会社。
化粧品はむつかしいけど、
ちょっとした医薬品やおかしとかなら
イメージを悪くすることはないと、わたくしはイメージしております。
読んでくれた人、ありがとうございます。
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いえいえ、こちらこそ送っていただいてありがとうございます。
僕、個人的には、どこを見渡しても広告広告、
あ、ここもスキマあるぞ広告入れろ、みたいなのって苦手なんです。
僕たちは、広告とは本気の応援であると常々言い続けております。
本気の告白であると。
ポスターでも映像でも、何でもそうですけど、
そこにある広告は、まず、その場所、その街を愛しててほしい。
ウィルスのように、傷口を見つけて街に侵食していくような広告は、イヤです。
あ、ここにポスター貼れる!
この柱と柱の間、何にも書いてないじゃん、ここに広告入れようぜ!
街あっての広告。
広告あっての街ではない。
放送業界もそうですけど、2wayとか双方向とかインタラクティブとか、
しゃらくさいことを良く口にします。しかし大いに勘違いしています。
頭のイイオシャレで最先端に面白い俺たちが、下民に向かって交信を図ってやるぜ。
だからリアクションしてこいよお前ら。
そこから始まる双方向。気持ち悪い。どーしようもない。行き詰まり。前時代。
日本の街のあちこちから次々に発射される矢印。それをどのように受け止め、反応していくのか。
それが正しい双方向の始まり方。いや、僕は2wayも双方向も、全部大嫌い。
大嫌いっつーか大嫌いな使われ方をしてるコトバです。
なぜ僕たちとユーザー視聴者カスタマーは、対岸にいなければならないのか。
僕たちは同じ場所、同じ街に住んでる。
そこに立たないと、どこかへ向かって飛んでいく矢印を見ることはできない。
「抱いてやるから服脱げよ」では、もはやセックスはできない。
それをギュルギュルグリグリグリーっと搾り倒して生まれたのが、
SCHOOL OF LOCK!です。
メディアの誰もができなかったことをやっています。
システムではない。フォーマットではない。ラジオですらない。
愛です。
だから誰にもマネできません。つーか、マネしてください。本質を。
フォーマットをマネしたら3ヶ月で破綻します。愛を日本に振りまいてください。
ラジオ風とロックも同じ思いで作りました。
正直言って、僕はこの2つの番組以外のラジオには、興味が全くありません。
それは単に、個人的な思い入れだろうとお思いの方もいらっしゃると思います。
それもあるかもしれない。しかし僕は、それだけだとは思わない。
今夜18時。風とロックBARにて、SCHOOL OF LOCK!職員室NIGHT。
よろしくお願いします。
(山本佳宏)