コミュニケーションする日記2009・その4
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僕が中高生の頃、ネットとブログというツールを手に入れられていたとしたら……
やってたかなー…
そんな恥ずかしいこと絶対やんねーという思いと、たぶん絶対やってたなーという思いが
人間交差点で出会っておりますけども。
どっちなんだろ。やってたかもな。
続きものです。
4つ目。さっさと終わらせちまえよと自分でも思ってますけども。
今やブログを利用する人口も2000万人を突破しておるらしいですね。
2000万人てスゴイですねー。どれだけのブログがアクティブなのか疑問ですけど。
ここで、グループ魂のアルバム"ぱつんぱつん"より、
『ブログやめました』をお聴きください。
お聴きいただきました。
人に見られたい、注目を浴びたい。
人気ブログになることだけを目標とするならば、わりと簡単だと思います。
有名人になることですね。
ただ、そこにいるだけで価値がある人。
価値とか言いたくないですけど、でも言いますね。
そこにいるだけで価値がある人のブログは、人気になります。
だから、有名人になってください。
有名人と一般人の明確な差。
日記を公開する意味も、自然と変わってくると思います。
銀杏BOYZの峯田くんのブログ、
『峯田和伸の★がぶがぶDIEアリー』とかは特殊だと思います、有名人ブログの中では。
読んでて純粋に魅力がありますよね。楽しい。
そんな魅力とは完全に別にして、アクセスしてる人たちは、『銀杏の』峯田だからアクセスをしている。
峯田くんが一般人でも、私はあのブログにアクセスしていたよと言いきれる人はいないですし、
事実いないでしょう。
ひと昔前の話になっちゃいましたけども、眞鍋かをりさんはメガネっこブームに絶妙に乗っかって、
ブログからの逆輸入での人気上昇がありましたし、しょこたんこと中川翔子さんは、
異常とも言える更新頻度で月間アクセスが500万を突破したこともあったし。
この辺りはネット人気を背景にオーバーグラウンドっつーか地上波っつーか既存メディアに進出してった人です。
だから、注目されたいなら、有名になってからブログはじめてください。
それ以上の正解はありません。
とは言え、ですよね。
もはや有名人ブログですら飽和状態で、ただブログをやってる、ただ更新してる、
ってだけじゃ飽きられる現状ですし、一般人ならなおさらです。
「いや、あたし別に注目されたくてブログやってるわけじゃないし」
とおっしゃる皆様には大変申し訳ございませんが、置いていかせていただきますね。
著作物を全世界に向けて送信可能な状況に置いた上、
「いや、あたし別にみんなに放流しようとしてUPしてるわけじゃないし」
という主張と、あんまし変わんないんじゃないのかなとも思いますんで。
さて。有名人になれなかった僕たちは(笑)ブログで日記を書く資格がないんですとか、
そんなことを言いたいわけでは全くなく。
有名でない僕らはどのように日記で自分を広告していくのか。
どのように日記で自己ブランディングを図っていくのか。
それが今回の趣旨でございますね。
ブログを含めてインターネットにおいて僕たちが使用するものは、
たいていの場合が汎用のツールです。自分が使っているものは人も使っている。
フォントも完全に同じものです。自分でフォントから作り上げている人は、めったにいないでしょう。
僕が書いた『好き』も、箭内さんが書いた『好き』も、
みなさんが書いた『好き』も、すべて同じで、どれがオリジナルでどれがコピーか、
判別することは不可能です。
表現の場としては、かなり未熟、とも言えますね。
ちなみに僕は、こうやってブログを書いてたりしますけど、本職は放送原稿や脚本を書いてますわけでして、
それはすなわち紙デバイスであるってことでして、
それはすなわち最終形態はデータではなくて現物であるってことです。
脚本のフォントとか文字級数とかビジュアルデザインとか、何だっていいじゃん別にっていう向きもあるでしょうし、
事実そんなこと気にしてる作家さんは、確実にいらっしゃるとは思いますがあまり見かけたことがありません。
脚本や放送原稿が小説や書籍などと一番違う点というのは、
書式とかセオリーとか、こういった職業に憧れる人たちが1番知りたがるようなポイントでは全くなくて、
それが『ゴールであるか、スタートであるか』ってことだと思ってます。
小説は、文字になって読者の目に触れる瞬間が、作品としての1つのゴールであるのに対して、
脚本や放送原稿は、最初の読者が演者であるわけで、彼らが目にした瞬間、作品としてスタートします。
つまり、「コレでゴールなんだから、あと判断はお客さんにおまかせしまーす」
ってわけには、絶対に行かない。
最初の読者は、完全に僕とチームメイトなんだから、
そこから一緒にガガガガガガガーッと一緒に走ってかなきゃいけない。
おまかせなんかにはできない。絶対に、100%、演者のテンションを上げなきゃいけない。
まずは彼らに絶対に必ず100%、「面白い!! コレやりたい!!」って思ってもらわないといけない。
そのためには何だってやります。
楽しく読みやすいフォントはどれだ。
読みやすくアタマに入りやすい文字の大きさ、配列はどれぐらいだ。
次のページに移るタイミングはどこだ。
わざと間違ってたら面白いかな。
あえて読めないぐらいちっちゃくしたら笑ってくれるかも。
意味のない画像とか貼っつけてみるか。
そういうことも全部考えて、文字どおり「デザイン」することを心がけます。
それが僕の書く放送原稿です。まだまだ道半ばではございますけれども。
単なる個人的趣味と言われればそれまでなんでございますけども、
一応10年間色々考えた揚句、現段階ではコレかなーと思ってますのでご参考程度に。
たとえばですね…
僕が、放送原稿で使っているフォントは3つあってですね…
通常の文章は、
これです。
MS UI Gothicの12ptです。
MS明朝とかMSゴシックのような等幅フォントは、頭悪そうに見えるので基本的に敬遠してます。
というか、word自体のデフォルトであるMS明朝を、思考停止してそのまま原稿書いちゃってる時点で、
わりと僕はあ、この人ダメだな、と見切っちゃいます。
強調したりデカイ文字にしたりする場合は、
これ、HGP明朝Eか、または、
こちら。HGP創英角ゴシックUBを使用します。
HGP明朝Eは、わりとグッと深く入り込むような内容の箇所を強調したり、
あるいはマジメくさったツラをしてバカなことを言ったりするギャップを生むときによく使います。
見栄えもキレイで好きです。
HGP創英角ゴシックUBは、セリフというよりは、ざっくりした会話内容だったり資料的なモノだったり、
何となくこういう感じ、みたいなト書き的、あるいはアドリブ的ニュアンスのところでよく使用します。
なので、本文との差異を一層つけるために斜体にすることが多いです。
かつて試行錯誤の途中で、
このHGP創英角ゴシックUBを本文のフォントに使用していた時期も一瞬ありました。
我が強かったのかもしれませんね。文字そのものからの主張が強すぎて読んでて疲れるのでやめましたが、
カタチ自体はキレイにカクカクしていて好きだったので、こちらに格下げして使用続行(笑)
このほかにも、常に雰囲気やビジュアルイメージに合うようなフォントや文字配列は、
常に意識しています。行の間隔や改行も含めて。
ただ、ネットのテキストは、各読者のPCに依存する部分が大きいですよね。
そのPCに入ってないフォントは表示できないわけだから、
こっちが必死でいじっても意味がなかったりします。
画像イメージにして貼り付けるしかなくなってきたり。すごい労力かかりますよね。
手で書いて写メ撮ってUPしたほうが早いんじゃねーかっていうか。
だからと言って、こんなことでくじけてなんかいられません。
僕らは、思いを伝えなきゃ、生きてはいけないわけですから。
生きながら死んでいるわけですから。
さあさあ、何を書いてるのか自分でも分からなくなったところでまだまだ続きますよー!続くんかい!!!!!!!!!!
次回はいよいよ実践編でございますね、コミュニケーションする日記。
よろしくお願い申し上げます。
(山本佳宏)