うっかり浮かれた全国ネット
何このへっぽこタイトル。
本日は、箭内さんをはじめロックンロール食堂のみなさま風とバラッドのみなさまと、
お昼ごはんをいただいたのち、半蔵門TOKYO FMに移動して収録を致しました。
4月からはネット局も増大させていただきまして、
箭内さん曰く「自分を見失った」オンエアを何度か繰り返してしまいまして、
原点に立ち返りラジオ風とロック第2章をさせていただいておるつもりなんでございますけれども。
何か、たくさんの人に向けてまんべんなくやんなきゃいけないみたいな、
そんな感情が強すぎたんでしょうねー。
マスメディア広告の大きな転換期、というメッセージも含めて、
雑誌『広告批評』は今週、30年の歴史に幕を閉じたわけですけども、
広告のみならず、ですよね。それは。
「ラジオは自分にだけ語りかけてくれているような感覚に陥る」
みたいな陳腐なラジオの利点トークを今ここで持ち出すつもりは毛頭ございません。
僕は全てのコミュニケーションはマンツーマンであって、
薄く広く撒き散らしたり垂れ流したりするものは、コミュニケーションではないと思ってます。
簡単に言うと、顔も知らないし知るつもりもない人に何かを伝えて、
それを信じてもらえるほうがおかしいですよね。
「お客様の顔が見たい」うんたらかんたら言うオトナのかたは多いでしょうけど、
まあそれはウソです。ウソですっつーか建前です。いややっぱウソです。
ウソついてる人のほうが圧倒的に多いです。
一方的に耳と目をレイプする表現を、みんなが黙って受容する時代は確かにあった。
当然通って来ないといけない道だったのかもしれない。
しかし、道は歩けば、景色が変わり、気候が変わります。
風が強くなるかもしれないし、ひょっとしたらそれは、自分が巻き起こした風かもしれない。
あなたは誰に、何を伝えたいのか。
僕は誰に、何を伝えたいのか。
僕とあなたがつながる必要は、ひょっとしたら、ないかもしれない。
でも、あなたは、あなたがつながるべき人を探し、見つけ、そして思いを伝えてください。
僕も、そうしていきたいと思います。
(山本佳宏)