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山本様
小学生の頃「オトナ」というあだ名をつけられました。
そんな私は小学1年から19歳まで獣医になることを
夢見てきました。
現役の大学受験では志望校全滅。
結局、センター利用というやつで受けた大学へ
行くことにしました。
学部は法学部。
それを選択した当初は、獣医になれなかったら
刑事になりたかったから、なんて言ってたけど、
本当は中途半端に私が夢見ていた職業に就いた人と
交わってしまうような将来に行き着くのが怖かったから、
そこからできるだけ遠くにあるフィールドを選んだだけ。
けど、それから数か月で、そこから逃げよう逃げようと
必死になるほどに、諦めきれていない自分に気付かされ、
次は諦めるためにやりきってやろうと、勝手に
獣医学部を受け直すことにしました。
しかし私は弱かった。
自分で思っている以上にはるかに弱かった。
また同じことを繰り返したんですね。
結局また本気でやりきれなかた。
そのときある意味、夢を諦めたというより、
自分を諦めました。
もう救いようがねーなって。
それから、冗談なのか本気なのか自分でも判断がつかないくらい
半ば投げやりな感じでパイロットになりたいとかほざいてみたり、
真面目な顔して法曹なんかもいいんじゃないかなんて考えてみたり。
結局何度か裁判を傍聴するうちに、見てるのは面白いけど
あちら側(傍聴席から見た法廷)に入ったら、自分は間違いなく
病むよなーとか思って、すぐに、やーめた!ってなりました。
パイロットはもはや、自動車免許をとるときに
アクセルとブレーキを平気で踏み間違える自分が怖くなって
自然と削除される選択肢と相成りました。
そんなこんなで、二十うん歳になった私は、そこへ来て
何にもない砂漠の真ん中みたいな所にポツンと立たれて
いよいよバカになってしまったんです。
もう難しいこと考えるのめんどくせーよ、
面白そうかどうかだけで選んでしまえと。
小学生の頃にオトナと呼ばれた奴が大人になって
成ったものは、まるで考えなしのコドモでした。
だけどそこから数年。
私は今、バカになってしまった先で、
かなり面白い未来を生きています。
ようやく、今ここにいるコドモが過去のオトナに会いに
行ったなら、彼女にため息こそつかれたとしても
自殺されることはなさそうだと確信できるくらい、
人生楽しんでる度には絶対の自信がある未来。
他には、すがすがしいほど何にも自信がないのだけれど。
しかしまあ、この数年間のうちに色んなことがありました。
普通ならもうやめたくなるでしょってくらい、運の悪い出来事とか
本当にいろいろ。
でも、やめられなかったんです。
十数年間目指してきた夢に対しては何の努力もできなかった私が
軽はずみに始まったようなコドモみたいな夢に向かう途中で
多くの分別のある大人に褒められました。
とても努力をしているね、と。
ただ、努力をしているつもりは微塵もなかったんです。
私の中で努力ってやつの定義は、苦痛を伴うことだったから。
分別のある大人たちが褒めるのは、コドモな私が
ただ楽しくて、どうしようもなくやってしまっていること。
そんなことが努力と評価されるなんて知りませんでした。
今やっていることは、しばし才能云々について語られがちなことです。
10代の頃の私は、そんな才能の有無なんて考えもしなかったし、
今も多少の意識こそすれ、その才能の有無でこの先続けていくかどうかを
判断しようだなんて思いません。
だって、その他のことに対して、圧倒的に努力をできない
弱い自分を知っているんですもの。
逃げ場がないんですもの。
今が確かに楽しいんですもの。
山本さんの言う、10代の子たちが
“自分には才能があるということを確認してからじゃないと、身動きがとれない”
というお話、自らの過去を振り返っての実感としてすごくよくわかります。
ただ、それに対して“限界までの努力があって初めて…”というお話には
もしかすると、さらに“努力とは必ずしも君たちに苦痛を強いるものではない”
ということも補足として加えた方がいいのではないかと思います。
私ほど情けなく弱い人間ではなかったとしても、
相当のMでない限り、苦痛なことはみんな嫌ですからね。
もしも“努力=苦痛なこと”と誤解する10代が多くいるとすれば
その誤解を解くだけで、自分が自然と努力できてしまうことを
素直に続けていける人が増えるんじゃないかと思うんです。
なんだか長々とすみません。
山本さんの言葉に強い共感を覚えるあまり、
どうしてもそのことを伝えておきたくなってしまったもので…
では、失礼します。
ああ、職務経歴書書かなきゃ…
これをそのままコピペしようかな…
職務について触れてないな…
だいたい、その職務経歴書を出そうとしている所に
本当に行きたいと思っているのか自分…
(こんだけ長々と分かったようなことを抜かしながら
細かい部分については迷いだらけの私です…)
コドモあるいは砂肝
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すげー長文、しかも素晴らしい!!!!
リスペクトを込めてちゃんと反応します。砂肝さん、ありがとうございます、いつも。
僕は努力するのが大嫌いです。
24時間365日寝ていたいし、楽して大儲けして色んな女ととっかえひっかえやりまくりたいです。
苦痛が嫌いです。労働が嫌いです。目標も夢もありません。
僕の20代は全員死ねばいいのにと思いながら4畳半でチンコをイジって過ぎて行きました。
10代も大して変わりません。
それが僕でした。
僕はウソが嫌いなのと恥に鈍感になってきたので(笑)ウソっこは無しで、そういうことです。
今でもそうです。労働は悪徳だとどっかで思ってます。
夢を持つことが素晴らしいとか、夢がないヤツは生きてる資格がないとか、
そういう考え方にもすごく反発を感じる人間です。
別に夢なんかなくたって、生きててもいいじゃん。
つーか夢持ってりゃ偉いって誰が決めたの?的な。
そんな僕が、なぜか今や、ほぼ無睡眠で働き続けてます(笑)
なぜでしょうね。放送作家の高須さんも、同じようなことをおっしゃってた気がしますけれども。
そもそも作家なんて、楽して儲けたい社会不適合者の吹き溜まりです。
社会適合できる人は、ちゃんと就職します(笑)
砂肝さんのおっしゃることに、何の異論もないというか、素晴らしいというかすげーなーというか、
ちゃんとお考えをもってらっしゃることに憧れとコンプレックスを抱いてしまいますけれども(笑)
一点、これはどこかで以前にも言いましたが、
日本人って、自分が強いとか弱いとか言うの、大好きですよね。何でなんだろ。
そんなに、自分が強いとか弱いとか、興味ありますか?
僕はここまでお話しました通り、ウンコのなかのグリーンピースのような人間ですが、
自分が強いか弱いか、全く興味ありません。まあ弱いっつーんなら勝手に言ってれば?と思うし、
強いと言われたらあーそーですかねーと思うだけで。何と比べて強弱つけてんのかしら。
相対的にも絶対的にも、判断するような材料持ってないです、僕。だから、どっちでもいい。
その点で言うと、10代に伝えるのは、「お前が弱いかどーかなんかどーでもいい」ってことです。
「弱い人間ですアピールはその辺にしとけ。時間の無駄」ってことです。
好きなことなら努力も苦痛じゃないよ、が通用する子の割合はそんなに高くありません。
なぜなら、それは経験則の域を出ないからです。
何でお前に私の今の努力が苦痛か苦痛じゃないか分かるの?と言われたら答えようがないんで。
未来の話を、僕は10代にするつもりはありません。
彼らにとって必要なのは、『今、どうすべきか』ということであって、
経験上、キミの未来はそんなに暗くないから大丈夫だよーという、大人の知った顔ではないと思ってます。
今、大人である僕らはこうである。だから君らも多分、将来はそうである。
それは、ごまかしだと僕は思うし。僕の経験則は、ほぼ全部間違ってますから(笑)
あいつらと同じスピードで今を走れるかどうか。転んだ時に、手を貸さず立つまで待ってやれるか。
僕がやれるのは、それだけの仕事です。
バカなりに頑張って考えてみましたー(笑)ご笑覧いただければ幸いです。
(山本佳宏)