昔からよく言われるように、明けない夜はないそうですが、同じく、終わらない撮影もないのだそうです。
長かった様で短かった様で長かった2ヶ月半にわたる撮影が、ついに今日で終了します。
フィナーレを飾るのは、都内から車で2時間くらいの所にある、単線列車のホームと車内の撮影。
しかし、本当に空気が澄んでいて、カラっとした気持ちのいい、クランクアップ日和。何か晴れやかながらに寂しさと、2ヶ月半の想いが様々に去来するのです。
撮影としては、若オカンの内田さんと青年ボクの冨浦くんのシーン。そこへ、すでにアップしていたオダギリさんがクランクアップに駆けつけて下さるというサプライズがありました。(山を越えて、車を走らせてきてくださったのです!どうもありがとうござます!!!)
撮影が終わるなあと感慨ひとしおな一方で、本当は気持ちを新たに引き締めていかなければなりません。宣伝屋の仕事はここからが本番。4月14日の映画の公開に向けての宣伝活動の諸々、実は今日が始まりの日でもあります。
青春そのものみたいにキレイででっかい夕日を見ながら、こんなステキな映画に携われた幸せと責任の重さをひしひしと感じています。
こんなぐだぐだな撮影日誌を最後までお付き合い頂きました皆様、どうもありがとうございました。これは恥ずかしいまでに稚拙な私の『東京タワー日記』でしたが、4月14日の公開からは、皆さんそれぞれの『東京タワー』が作られてくることと思います。楽しみに待っていて下さい。素晴らしい作品が、皆さんに見て頂く日を待っています。