ネフィリムと絵本　-その1-

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何で僕が、絵本を書くことになったのか、ってことをずっと考えてて。
こうやってREALTIMEでちゃんと話すのが遅れてしまいました。すいません。
でも、色々考えてることを、何回かに分けて書いていこうと思います。

ネフィリム。

そのキャラクターの名前を僕が初めて目にしたのは、もうずいぶん前のことになってしまいました。
去年の夏ですね。

イグニッション・エンターテイメント・リミテッドという企業から届いた1通のメール。
当時は社名も伏せたりしてて、淫靡な香り漂っててすごく良かったですね。

「ネフィリムというキャラクターを作りました。愛を込めて世に送り出したキャラクターを、
　世の中の人にも是非好きになってほしい。
　そのための広告を、ギャングスター・プランナーのみなさんに考えてほしい」

GSPって、カッコ良く言ってますけど、ぶっちゃけて言えば、実績ゼロでスキル未知数という、
とんでもなく割に合わないギャンブルの人たち。
当然僕を含めてですけど。箭内道彦が絡んでるらしい、というところにすがるほかないわけです。
普通の企業パブリシティってことで言えば。

とんでもないギャンブルですね。身震いするほどにギャンブルです。
しかし僕は勝手にこれを武者震いだと思うことにしました。

今でこそ、みなさんわりとフンワリとスルーしてる情報だと思いますが。
僕は、自分の財産管理を、「やる気あります！プランあります！」って息巻いてる、
ハタチそこそこのど素人に任せたいとは思いません。
ちょっとズレた話かもしれませんが、大まかに言うと、そういうことだと思います。

一部の広告代理店及び広告制作会社が特権階級的に作って来た『広告』を、"すべて"の人に解放する。

好きだ、というキモチ。
伝えたい、という思い。
叫びたい、という衝動。

それが広告です。

逆に言えば。
心の底から叫びたい事、死ぬほど好きな人、声を枯らして応援したいものがない人が作るものは、広告ではない。
魂のない広告じゃ、ただの『下手クソ』です。ママゴトです。電通には死んでも敵いません。

広告を、"すべての強い想いのある人"に解放する。

マグマのごとき底流から吹きあがる叫びが、
スキルや経験やノウハウやピッカピカの高層自社ビルを突き抜けられるのか。

分の悪いギャンブル。ギャングスター・プランナー。

「僕達も、もう今までみたいなルーティーンはイヤなんだ。だからGSPに頼みたいんだ」

その決断が、企業としてどれだけシビレるギャンブルなのかを考えれば考えるほど、やるしかないと思いました。

ネフィリムが、できるかぎりたくさんの人に愛されるために。
まずは僕から、ネフィリムと言うキャラクターを愛そうと思いました。

-続く-

ネフィリムの絵本　『ネフィリム ～ずっとわすれない～』
11月25日発売。税込1050円。

http://www.amazon.co.jp/dp/4344991532/

(山本佳宏)