アントニオ猪木や長州力、前田日明らとの名勝負を通して、“関節技の鬼”としてその名をとどろかせ、今なお昭和のプロレス・ファンにその存在を語り継がれる伝説のプロレスラー・藤原喜明さん(以下、愛と尊敬の念を込めつつ“組長”と呼ばせていただきます!)。
独立後は、自ら“藤原組”を立ち上げ、現在も現役プロレスラーとして活躍するほか、最近では関節技セミナーを開催するなど、その秘伝の技術の伝承にも意欲的。プロレス・ファン以外のみなさんには、バラエティ番組やVシネマで独特の存在感を示す組長の姿も印象に残っているのでは? そして、知る人ぞ知る事実…そんな組長も、実は大の“ドギラバ”だったのです!
それではみなさま、お待たせしました! 赤コーナ〜! ドギラバ認定、世界タッグ・チャンピオン、藤原喜明&愛犬・マックスが『ドギラバPHOTO』に入場〜ですッ!(リングアナ&実況担当:ライター・O)
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強い男は、やっぱり優しい!
取材当日。「おうっ! 俺が藤原組の組長、藤原喜明だ!」と、あのコワモテでスゴマレるのかと思いきや…突っ立ったまま軽くフリーズ気味のドギラバスタッフに「ま、コーヒーでも飲みながらさ、のんびりやろうよ、のんびり」と、まず気持ちをほぐす優しいひとことで迎え入れてくれた組長。その表情や雰囲気もとても柔和で、プロレスラーというより“職人さん”という佇まい…。そういえば、“強い男は、優しい”って言いますもんね。僕も見習わなければ…。
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かつては“喧嘩上等!”のケンカチャンプ!
いまはゆっくり隠居生活中(?!)のマックスくん
撮影でおじゃましたショップ(組長・作の陶芸作品が購入できます! 詳しくは後述…)兼事務所の壁一面には、愛弟子のプロレスラー・石川雄規さんらといっしょに並んだセミナー時のものから、組長のエポックメイキング的な写真がズラリ。ふと、そんな写真から下のほうに目をやると…床にベッタリと寝そべるマックスくんの姿が…。
アメリカン・ピット・ブルテリアは、気性が激しく好戦的と言われる犬種。ところがこのマックスくん、飼い主が自分より怖い(!?)組長だからなのか、はたまた年齢のせいなのか…とにかくおとなしい!
いまの穏やかなたたずまいからは想像できないけれど、若かりしころのマックスくんは、喧嘩上等の百戦練磨、しかも無敗を誇っていたのだそう。そんな武勇伝も、いまとなっては遠い昔の青春時代のこと…いまでは愛する組長のそばで、穏やかな“隠居生活”を送っています。
そうそう、このショップ兼事務所の奥には、とても日当りのよい、寝心地のよさそうなソファがあるのです。この日、徹夜明けだった編集・Mは、それを見るなりついつい引き寄せられてしまい…が、そこはもちろんマックスくんの独占&特等席。組長がお仕事をしている間はここでうっとり夢心地…ケンカチャンプだった頃の夢を見ているのかもしれませんね。
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組長の真髄は、何でも“極める”こと
口から煙を吐くゴジラから、ご自身やマックスくんをモデルにした作品…これらは芸術品であり、実用品でもあるのです。
実はすべて“香炉”! ちなみにマックスくんをモチーフにしたものは、お尻の穴から煙が…。というような、ここには掲載できないほどエロティシズムにあふれまくった“珍(チン)品”もあれば、芸術性の高い本格的な逸品まで…と、藤原さんが手がける陶芸品は、その関節技のレパートリー同様、独創的で豊富なラインナップなのです。
さらに! 実は組長の才能はこれだけではないのです! この三本柱以外にも、絵心あり、文才あり…と、とにかく多才! 特に、イラストの腕前はプロ顔負け! 近年は、新聞やサイトでコラムの連載も。
それら以外にも、大のお酒好きが高じて、オリジナルの日本酒“藤原酒”を作ってしまうなど、組長の真髄は、その関節技同様、“極める”ことにありそうです。
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実は大のプロレス・ファンだったライター・O、これを機に、さらにファン度が上がったことはいうまでもなく…気持ちはもはや“自称・藤原組々員”! く、く、組長〜ッ! また話の続き、聞きにいってもいいスか〜ッ? と、後ろ髪をひかれつつ、藤原さんとマックスくんに別れを告げたライター・Oなのでした。
組長の多才ぶりはこちら(下記・組長のオフィシャルサイト)でご覧ください!
>>『職人・藤原道場』