miuroが今の東京を象徴する。 07.06.21
話題のミュージアムショップに展示されたmiuro。そのデザインや動きに注目が集まりました。
今年1月に開館したばかりの国立新美術館。その地下1階にあるミュージアムショップ「スーベニア フロム トーキョー」。ここは古いとか新しいとか、著名なデザイナーのものだとかアノニマスであるとか、高級品だとか安価なものだとか、そういったことにとらわれず、今の東京の感性でさまざまなものをセレクトし、世界に発信している場所であります。
今回このショップの一角で、ロボットやロボットに関連するグッズや書籍を集めた展示が行われました。PINOやnuvo、ガンダムといったさまざまなロボットが並ぶ中、ひときわ注目を集めていたのがmiuroです。ディスプレイされていたmiuroは白と黒の2台。1台は専用のブースの上で音楽を奏でながら踊り、もう1台は隣で待機しています。ちょうどショップの壁が白で、そこに描かれているグラフィックが黒ということもあり、2台のmiuroはショップのクールな空間に、見事になじんでいました。
そして、その様子をお客さんが興味深そうに見つめています。このショップには、国内外、男女問わず、若者から年配の方までと幅広い客層が訪れますが、スタッフによれば、miuroはそのいずれの層からも人気なんだとか。 例えば、無断で手を触れてはいけないのに、思わず持ち上げてしまう人がいたり、「どれぐらい動くんですか?」と電池の持ち時間を聞いてきたり。海外の方からは海外発送についての問い合わせも多いようです。
ショップスタッフのひとり、斉田亜里沙さんに「スーベニア フロム トーキョー」でのmiuroについて聞いてみました。「東京やアーティストたちのエネルギーが集まっているこの場所にmiuroがいること自体、すごく喜ばしいことだと思います。海外の方には、miuroは日本のテクノロジーを知ってもらうのに最適だし、日本の方にはこの丸っこくて、よく動くmiuroで音楽を楽しむ、という行為をライフスタイルに取り入れていただけたらいいですね。遠方からいらした方も多くいらっしゃいますが、そうした方には東京の一部としてmiuroをお持ち帰りいただけたらいいと思います」
新旧さまざまな人気ロボットが集合する中、強い存在感を示したmiuroは、今の東京のムーブメントを象徴するものであることは間違いないようです。
  スーベニア フロム トーキョー

オリジナルグッズをはじめ、箸や弁当箱、こけし、手ぬぐい、食器など、扱われているアイテムはさまざま。それらが渾然一体となって、今の東京を世界に発信する。ロゴデザインを佐藤可士和、スペースデザインを形見一郎、ブックディレクションを幅允孝、ディレクションサポートを山田遊が担当していることでも話題。  営業時間/10時~18時(金曜のみ20時まで)
定休日/火曜(ただし、火曜が祝日または休日にあたる場合は開館し、翌日休館)※企画展や公募展のチケットがなくても入店可能。
www.cibone.com/sft/


Photo:Yoshiyuki Obuchi / Text:Hiroya Ishikawa

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