entry_title_bg_top.gif

『ドギラバPHOTO』のラストを飾る、ロマンチストカップル! 『ILIAD』デザイナー・野田源太郎さん&マリオくん

entry_title_bg_top.gif
2007年01月19日



暖冬だなんて嘘! ってくらい、寒さが増してきた今日この頃。ドギラバ女子のみなさんなら、お肌の乾燥がとにかく気になる季節になりましたねぇ…。てな時季だというのに、お肌ツヤツヤ! しかもイケメン(と俗っぽい言葉でごめんなさい…でもほんとステキなんだもの!)なカップルが『ドギラバPhoto』に登場してくださいました! ファッションはもちろん、カルチャーにも感度の高い人たちからの支持を得るファッションブランド『ILIAD』デザイナー・野田源太郎さん(以下、野田さん)とイタリアン・グレーハウンドのマリオくん(写真・上)です。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

歴史家のような、学者のような…
博学なロマンチスト・野田さんの手がける『ILIAD』とは?

magabon:ブランド名の『ILIAD(イリアド)』とは、どんな意味なのでしょうか?

野田さん:『ILIAD』とは、ホメロスがトロイ戦争時のことを書いた叙事詩(神話・伝説・英雄の功業などを物語る長大な韻文)の名前です。ちなみに"イリアド"は英語の発音で、ルーツのギリシャ語では"イリアス"と発音するんですよ。

magabon:なぜその名前に?

野田さん:ホメロスの書物や彼の生き方が好きで…僕自身の考え方や価値観に多大な影響を与えてくれています。それから…考古学者のハインリッヒ・シュリーマンという人を知っていますか? この人は、『ILIAD』に出てくる伝説の都市・トロイアが実在することを、発掘によって証明した人なんです。彼もまた、ホメロスを尊敬していて、そしてまた僕も、ホメロス同様に彼のことも尊敬しています。ブランド名を決めるときには、もうこの名前しかない、って決めていたんです。

magabon:まるで歴史家か学者さんのようですね!

野田さん:いつも、物事を“何で? どうして?”と、追求したくなってしまうんです。それは、映画でも、音楽でも、科学や歴史…ファッションでも、何でも、です。好きになった映画に出てる俳優には会ってみたいとすごく思うし、モノだったら作った人に会ってみたいって思うんです。会ってみないとわからないこともある。好きになった人やモノをもっと好きになりたいんですよね。

magabon:好きな雑誌も『Newton』とは! 科学がお好きとは、意外な感じがします。

野田さん:子供のころから科学の分野にはとても興味を持っていましたね。面白いというだけでなくて、ファッションの参考にもなるんです。科学だろうと、歴史だろうと、ファッション以外の分野からインスパイアされることはたくさんありますよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

肌と体で感じてほしい「“BLESS”・幸福感・ゆとり」…
待望のレディースもスタートする2007年春夏シーズン

magabon:日本よりイギリスでの生活のほうが長いのだそうですね。ロンドンが懐かしくなったりはしませんか?(野田さんは中学生のときに、自身から望んで単身渡英! セントマーチン美術大学でアートを学んでいたのだそう)

野田さん:そうですね、住んでいた期間が長いので、思い出もたくさんあります。だけど思い出すのは、なぜか些細なことばかり…「あの角を曲がったところにある、あのコーヒースタンドの、あのコーヒーが飲みたい」とか「あそこのお店のアレが食べたい」とか。そういうことが無性に懐かしかったり、欲する時があるんですよね。美味しかったからとかではなくて、嗅覚や味覚として体に残っている…体が憶えているからなんでしょうね。

magabon:そんなイギリスでの生活が長かった野田さんが、あえて活躍の場を東京においた『ILIAD』。2007年の春夏のテーマなどを教えていただけますか?

野田さん:今期は、中世のヨーロッパ貴族の生活や装いからインスピレーションされたモノで、テーマは「“BLESS”・幸福感・ゆとり」です。そうそう、今期からは、レディースもスタートさせるんです(写真・中)。数は少ないですが、望んでくださる声も多くて。ぜひショップで手にとってみてください。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

友達? 恋人? パートナー? それとも…?!
野田さんにとってのマリオの存在とは

magabon:さて、ドギラバとしての核心に迫る質問です(笑)。野田さんにとってマリオは、どんな存在ですか?

野田さん:“家族”ですね。みなさん、いろいろな関係があるでしょうけれど…。犬を飼うのは生まれてはじめてなんですけど、もう僕の生活・人生にはマリオがいるのが当たり前だし、マリオにとってもそうだと思う。こういう関係って、僕には“家族”という言葉でしか言い表せないですね。

magabon:それでは、最後の質問です。おふたりのチャームポイントは“つやつやなお肌”だとお見受けしているのですが(笑)、その秘訣はなんでしょう?

野田さん:僕のことはさておき…(笑)。マリオは、生まれて3ヶ月目ぐらいに、皮膚がカサカサになっちゃったんです。それ以降は、外から内から、とにかく健康面には気を使っていますね。食べ物に関しては、マリオの体質にあったドライフードを調合してもらっています。外からのケアに関しては、まず、冬は北風から守るためにコートが欠かせませんね。これはサイズや素材にこだわったオーダーメイドのファーコート(写真・下)。この犬種はもともと毛が短いこともあって、肌が弱いと聞いていますし、これからマリオにとっては寒さが身にしみる季節ですからね。それから、馬油が大活躍! 足の裏を中心に、全身にぬってあげるんです。これはおすすめですよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 …はじめてお会いしたとき、パッと目がいったのは、ふたりの輝くようなお肌! でも、お話をうかがっているうちに、物静かで思慮深いところも似ているような気が…。“犬は飼い主に似る”というけれど、このカップルは、きっともともと似ていて、惹かれあって出逢ったにちがいない! そんなインテリジェンスあふれるふたり=家族、の、ステキな“記念写真”が撮れました! 野田さん、マリオ、展示会の直後とお疲れのところ、どうもありがとうございました!

entry_title_bg_top.gif

俳優・村田充さんが語る
“My Life with DOGs, YOUKI & LAMP”!

entry_title_bg_top.gif
2007年01月11日


ふたり、いや3人とも、なんてフォトジェニック!



腕に抱かれ、村田さんの目を見つめる
ヨウキちゃん。
ふたりは“以心伝心”の間柄



動き回りすぎて、自慢のヘアスタイルが
ちょい乱れ気味のらんぷちゃん。
この毛の手触りは…まるでシルク!


prm9.jpg
全ページがポストカードにもなっています!
詳細はこちら

 『仮面ライダー響鬼』では、敵役の童子を見事に演じ、子どもたちはもちろん、一緒に観ていたそのお母さんたちの注目も集めた俳優の村田充さん(以下、村田さん)。俳優としてテレビや映画で活躍されるばかりでなく、その持ち前の音楽センスを活かし、DJやリミキサー、コンポーザーとしても活躍されている村田さん…そう、演技力はもちろんのこと、音楽やファッション、インテリア…とさまざまなジャンルに精通する、いろいろな面を持った個性的な村田さん。その一面は…そう、村田さんは大阪の実家時代から犬に親しんできたという生粋の“ドギラバ”だったのです!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
運命の出会いは、チワワ人気のおかげ?!

 村田さんの愛犬は、2匹、もとい、ふたり。ふたりとも、チャイニーズ・クレステッド・ドッグという、とても珍しい犬種。チャイニーズ・クレステッド・ドッグには、ヘアレスと言われる無毛種とパウダーパフと呼ばれる有毛種が存在します。村田さんちのヨウキちゃんは、無毛種のチャイニーズ・クレステッド・ドッグで、そのスリムなボディ・ラインが、とっても印象的です。

 村田さんとヨウキちゃんの出会いは、ある日のドッグ・ショップにて。東京でひとり暮らしをスタートさせた村田さんは、実家でビーグルを飼っていたこともあって、東京の部屋でも犬を飼おうと決心していたそう。

 当初の考えでは、チワワを飼うつもりだったのですが、ドッグショップのチワワの前には、黒山の人だかりが。出直そうと思って出口に向かった村田さんの目に止まったのが、チワワとは裏腹に、ひとりポツンとたたずんでいたヨウキちゃんの姿だったのです。不思議な縁を直感した村田さんは、ほどなくヨウキちゃんとの共同生活をスタート。ヨウキちゃんという名前は、陽気=ヨウキから。おとなしいヨウキちゃんが、少しでも明るくなるように命名されたのだとか。

 「一緒に暮らし始めたのは、2000年3月16日です」と、さらりと言う村田さんですが、日付までしっかり覚えてる人は、ドギラバでもなかなかいませんよ! ヨウキちゃん、愛されてます〜!!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

もうひとりの家族、
“部屋を明るく暖かく照らす”らんぷちゃん

 2006年7月28日(村田さん…さすがです。ちゃーんと覚えておられます!)から、村田さんちの家族に加わったのが、ヨウキちゃんと同じ犬種のらんぷちゃん。ヨウキちゃんがヘアレスなのに対し、らんぷちゃんは有毛種のパウダーパフ。生まれてからまだ半年余りの女の子ですが、おとなしいヨウキちゃんとは対称的に、活発に動き回る姿が印象的。

 らんぷちゃんという名前は、「この子がいたら暗くならない」ということと、「その灯りを、僕がしっかり守るよ」という誓いを込めて名付けられたのだそう。ヨウキちゃん同様、村田さんの愛情がいっぱいに注がれていることが伝わってくるエピソードです。にしても、動き回るたびに揺れる絹糸のような体毛が美しすぎます!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

手間が6倍だけど、喜びも6倍に!

 ふたりと生活していると、珍しい犬種であることもあって、いろいろな苦労もあると、村田さんは言います。特にヨウキちゃんは無毛種なので、寒さにとても弱く、お肌がデリケートなのだそう。ニットの下にはTシャツを着せ、乾燥する時期にはベビーオイルをすり込んであげたりするのだとか。ヨウキちゃんとらんぷちゃんは、互いにジェラシーを抱いちゃうので、お風呂に入れる順番に気を使うなんてことも。寝るときは、同じベッドで村田さんの右側にヨウキちゃん、左側にらんぷちゃんということも決まっています。

 「手間は倍なんてもんじゃないですよぉ。…倍、3倍…いや、6倍です(笑)! でも、そのぶん、喜びも6倍になるんですよ!!」

 そんなふうに、うれしそうに語る村田さん。ああ、もう、しつこいッスよね、しつこいのわかってて言わせてもらいます! ヨウキちゃんとらんぷちゃん、村田さんにメチャクチャ愛されてます! ふたりで嫉妬しあってる場合じゃないですよ! プンプン! あ、もしかしたら「あたしがヨウキちゃん&らんぷちゃんになりた〜い!」なんてファンの方も…たくさんおられますね、きっと!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

村田さんの素顔が見られる
1st写真集が発売に!

 昨年末・12月25日には、初の写真集『A flat face』を発売された村田さん。「20代最後の自分の姿を残しておきたい」という本人の想いから、撮影やタイトルのアイディアなどを村田さん自身が出して制作されました。

 「今まで見せていない表情を見せているので、そこを見て欲しいですね。親友といるときの自分が、この写真集の中にはいると思います」

 僕が知る村田さんの親友と言えば、やっぱりヨウキちゃん&らんぷちゃん。…ってことは、ふたりといるときの村田さんの素の表情が、この写真集では見られちゃう?! 自分の目で確かめたい方は、ぜひ手にとってご覧ください!!(文責・今日の今日こそ、本気で「犬、飼いてぇ…」と心から思ったライター・O)

entry_title_bg_top.gif

誕生日が同じだなんて! まさに運命のカップル?!
momoさん&muteの“ドギラ話(バナシ)”!

entry_title_bg_top.gif
2007年01月01日

“momoさん”の名前の由来は…
「話すとすごく長くなるんで…
 まあ諸説あるってコトで
 ゴマカしてます(笑)」



これがウワサ(?)の“X”耳!



人なつっこいmuteちゃん、
スタッフにもベッタリ…と
思いきや、その視線の先には
いつもmomoさんが



本日・1月1日は、
ふたりのお誕生日! 
ハッピーバースデイ、
momoさん&muteちゃん!

 椎名林檎さん、忌野清志郎さんにRIP SLYME、レミオロメン…といった数々のアーティスト。また、NTT DoCoMo・XEROX・sony erricson、サッポロ『エビスビール』などのCM・広告…。これらには共通点があるのです。それはなにかといいますと…?!

 すべて、あるひとりの人物が関わっているのです。その人とは…スタイリストの北澤“momo”寿志さん(以下、momoさん)! そのスタイリングのセンスはさることながら、とってもステキなお人柄で各業界からひっぱりだこのmomoさんが、愛犬・muteちゃん(グレート・デン)といっしょに、2007年最初の『ドギラバPHOTO』に登場してくださいました。

 グレート・デン、って、名前もパッと見も、ちょっとコワそう…なんてイメージを持っていたわたしたちスタッフ。ところがどっこい! もう、総勢土下座してお詫びしたいくらいです! だってコワイどころか、とっても美人で穏やかで、上品でいながらかわいらしくもあり…そんなmuteちゃんをこよなく愛する(という表現では足りないくらい!)momoさんに“ドギラ話(バナシ)”を伺っちゃいました。グレート・デンを飼ってみたいという方はもちろん、すべてのドギラバの方に読んでほしい、犬への愛情に満ちたお話ばかり、です!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

magabon)グレート・デンを飼うにあたって、ココだけは気をつけた! という点はありますか?

momoさん)

 どこを触られても、平気なように育てました。存在感あるし、体もデカイから、ちょっと噛んじゃった…なんてことがあったら、すぐ「どこどこ在住のスタイリストが飼っている大型犬が…」てな具合で、事件になっちゃうし(笑)。…いや、笑いごとじゃなくて、それはお互いのために。犬と人間、飼い主と…muteのためにも、小さい頃に、耳・足・しっぽ…と、他の犬だったら怒りそうな部位をたくさん触っておいて、誰がどこ触っても怒らないように馴れさせたんです。今では、どこ触っても全然、大丈夫ですね。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

magabon)グレート・デン、他の犬種とはココが違う! という点は?

momoさん)

 体がデカい分、脳みそもデカいからなのか、表情がとても豊かですね。なんか、ヒトっぽいんですよ。何考えてんだかすぐわかりますね。特に耳! 緊張してるときは耳が(momoさん、両腕を頭の上で交差しながら)エ〜ックス!」って(写真・中上)…。

 グレート・デンは昔から飼ってみたかったんだけど、なかなかそうもいかなくて…muteの前はずっと中型犬を飼ってたんですよ。その時の犬ももちろん可愛かったし大切だったけど、それよりもmuteのほうが圧倒的に存在感があるし、パートナー感がある…そう、大きい犬のほうが“パートナー”って実感できますよ! 次に飼うとしても絶対にグレート・デン! もう、これは、断言できる!

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

magabon)グレート・デンは7歳を迎えられたら長寿、とうかがっています。muteちゃんは、9歳…かなりおばあちゃまですよね。長きにわたって一緒に暮らしているmuteちゃんは、momoさんにとってどんな存在なのでしょうか?

momoさん)

 もう完全に分かち合える家族です、本当に。獣医さんも「もう充分長生きだ」って…。コイツ、いままでにデカイ手術何度もしてるんですよ、こういう体型だから、胃捻転になりやすくて。その度に…それに、やっぱり最近はね… “死”について考えちゃいますね。

 一緒に散歩してるときなんかにもね、ふと「冬越せるかな…」なんて…。散歩中だってのに、涙がツ〜ッって出てきちゃうことがあるんですよ。だから、居なくなったらどうなっちゃうんだろう…ヤバイ、コレ、ほんと、考えちゃうとね…ヤバイですね、涙出て来ちゃうんですよ。

ーーーーーーーーーーーーーーーーーー

magabon)muteちゃんのちょっと笑っちゃうエピソードは?

momoさん)

 muteは、人間で言うと多分6歳ぐらいの知能があるみたいで…“隠ぺい工作”するんですよ。年とったせいなのいか、冬場に留守番しているとときどき部屋で漏らしちゃうみたいなんですね…で、コイツ、罪悪感からなのか、セーターや毛布をその上にピタッとのせて隠しちゃうんです。こりゃ怒らねば! って思うんですけど…そうやってる姿やヤツの気持ちを想像すると笑っちゃってね…バレてないと思ってるから(笑)。もう、頭がいいんだか、悪いんだかって感じですよ。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 この撮影時にも、すでに腰がかなり弱っていたmuteちゃん。momoさんはもちろん、スタジオスタッフのみなさん・フォトグラファーの樋口さん&アシスタントさん…すべてのスタッフのみなさんもがmomoさんにならって、muteちゃんに負担がかからぬことを心掛けての撮影となりました。

 momoさんご自身も、当日はトリプルブッキングというお忙しさ! そんななかで実現したこの撮影が行なわれたのは、実は2006年の秋も深まる頃のこと。が、掲載を1月1日とさせていただいたのは…なんと本日1月1日は、momoさんとmuteちゃんのお誕生日なんです! momoさん&muteちゃん、お誕生日おめでとうございます! 

 来年も、再来年も、その次も…momoさん&muteちゃんがいっしょに新しい年&お誕生日を迎えることができますよう、ドギラバスタッフ一同、心から願っています!

entry_title_bg_top.gif

アートディレクター・駿東宏さんとララ・プーちゃんの愛情物語

entry_title_bg_top.gif
2006年12月28日

mr_talk_about_03.jpg
人前だってお構いなし! 
ふたりの愛は、
everytime,everywhere!


beautiful_hair_01.jpg
うしろ姿だって、ほら!
キラキラに輝いてます!


what_does_she_wonder.jpg
愛情秘話の数々を語ってくれた駿東さん。
その手に抱かれたララ・プーちゃんは…
さすがのカメラ目線!


talk_about_maltese.jpg
キャベツには、そんな秘密が!
愛くるしい当時の写真を前に

 数々のCDジャケット、雑誌、ポスターなどのデザインを手がけ、‘80年代からその最前線で活躍し続けているアートディレクターの駿東宏さん(以下、駿東さん)。佐野元春さんやGLAYの作品から、アントニオ猪木の写真集、果てはファッションやイベントまでをディレクションする懐の深さとエッジのあるスタンスが、息の長い活動を生む原動力! 

 そんな忙しい日々を送る駿東さんの“心のオアシス”は、自宅に帰ったときに迎えてくれる愛犬のララ・プーちゃん。今回の取材が決まった駿東さん、「とにかく、絶対に可愛く! 可愛く撮ってよ!」とドギラバスタッフに何度も念押ししたとか、しないとか。…いやいや、これを“可愛く撮るな”ってほうが難しい…っていうか、無理! 無理ですよ! なんて可愛い…というか美人さん! 罪なオンナ! それが駿東さんのララ・プーちゃんです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

“ツンデレ”美女のララ・プーに “デレデレ”の敏腕AD?!

 駿東さんと一緒にオフィスでたわむれるララ・プーちゃんは、ミニチュア・ダックスフントのロングヘアー。外に出ると、陽射しに照らされ、キラキラと輝く赤毛が、とってもきれい! その名前の由来の通り(『ドギラバPHOTO』プロフィール参照)、外国の女優さんを思わせます。この日の撮影、もといフォトセッションのために新調したというレザーに鋲打ちの首輪も、ワイルド&エレガント! にしても駿東さん、敏腕アート・ディレクターらしからぬデレデレっぷり…いやあ、しつこいようですが、ララ・プーちゃんたらホントに“罪な女”ですよ!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

秘密の愛情物語・第1話

 駿東さんがララ・プーちゃんをこんなに可愛がる裏には、ちょっとした秘話が隠されています。実はララ・プーちゃん、今から2年半前、つまり3歳半のときまで、外に出られない身体だったのです。ララ・プーちゃんは、生まれてすぐに右前脚を骨折してしまい、半年間のギブス生活を余儀なくされます。傷もすっかり癒え、ほっとひと安心したのも束の間、ワクワク気分で外出したその日に、今度は大きな犬に噛まれてしまい、また自宅療養生活に逆戻り。そんな不運続きだったララ・プーちゃんを、駿東さんとその家族は、大事に大事に今日まで育ててきたのです。駿東さんの、まるで箱入り娘を愛でるようなそのまなざしの裏には、こんなエピソードが隠されていたのでした。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

秘密の愛情物語・第2話

 大事な成長期に骨折してしまったララ・プーちゃんのために、駿東さんは、その食事にも最大限の注意を払っているのだそう。基本的には手作りのものを食べさせ、ララ・プーちゃんの健康をサポートしているのだと言います。そんなララ・プーちゃんの主食は、なんとキャベツ! アートディレクターという職業に対する勝手な先入観から、もっと凝った食事を採っているのかと思いきや、あまりにもシンプルで、ちょっと意外な気が。でも、実はここにもちょっとした秘話が隠されていたのです! 

 駿東さんが生まれた東京・中延の実家では、家族でマルチーズを飼っていたのだそう。駿東さんも大好きだったそのマルチーズは、20年以上も生きたご長寿犬で、そのマルチーズの大好物にして主食だったのがキャベツ! そのマルチーズの長寿ぶりにあやかって、ララ・プーちゃんにもキャベツを元気の源にして、長生きしてもらおうというわけです。

 そんな駿東さんの願いを知ってか知らぬか、今では、毎日のようにキャベツを食べているララ・プーちゃん。生よりも茹でたほうが好きで、さらには昨日茹でたキャベツよりもその日に茹でたものなら、なおよし! という細かい好みまであるのだそう。ララ・プーちゃんは、きっと長生きしますよ、駿東さん!

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

そして愛情物語は続く!

 大好きなおやつをおねだりしながら、駿東さんとたわむれるララ・プーちゃん。家では甘えん坊、だけど、外ではキリっとしているというララ・プーちゃんですが、今日は外でも甘えん坊モードのよう。こんなララ・プーちゃんと一緒にいたら、新しいリードのひとつやふたつ、いや、3つや4つや5つや6つ...買ってあげたくなるの、よーくわかります! 「長生きをして欲しい」という駿東さんの願いが叶えば叶うほど、新しい首輪やリードが増えていったりして…。

 なんて冗談はさておき、ふたりの愛情物語は、この世にキャベツがある限り(?!)、まだまだ、ずっとずっと続いていくのでしょう。この先、ふたりにどんな愛情秘話が生まれるのか──そのときは、またお話聞かせてくださいね、駿東さん! 新鮮なキャベツを持って、お伺いいたします〜!

(文責:“ツンデレ”女にめっぽう弱い(?!)…。ララ・プーちゃんにも「もっと振り回されたかった…!」ライター・O)

entry_title_bg_top.gif

あうんの呼吸の“名タッグ”が
リングならぬ『ドギラバPHOTO』に参上!

entry_title_bg_top.gif
2006年12月18日


往年のロード・ウォリアーズを彷彿させる決めポーズで堂々の入場?!


読書中でもパイプはくわえたまま、が “藤原流”


“マックス・スタイル”は、取材中も床にベッタリ寝そべったまま


“スヤスヤ”という形容詞がぴったりの“お昼寝マックス”


これまでのタッチとは違った作品にもチャレンジ中! 日の目を見ることがあったらそのときはよろしくね!


オリジナルの日本酒“藤原酒”、もちろんラベルも組長・作、です!


マックスくんが長年愛用の首輪。やせて穴の位置が変わってしまったけど...マックスくんと組長にとっては、決してさびることのない“永遠のチャンピオン・ベルト”

 アントニオ猪木や長州力、前田日明らとの名勝負を通して、“関節技の鬼”としてその名をとどろかせ、今なお昭和のプロレス・ファンにその存在を語り継がれる伝説のプロレスラー・藤原喜明さん(以下、愛と尊敬の念を込めつつ“組長”と呼ばせていただきます!)。

 独立後は、自ら“藤原組”を立ち上げ、現在も現役プロレスラーとして活躍するほか、最近では関節技セミナーを開催するなど、その秘伝の技術の伝承にも意欲的。プロレス・ファン以外のみなさんには、バラエティ番組やVシネマで独特の存在感を示す組長の姿も印象に残っているのでは? そして、知る人ぞ知る事実…そんな組長も、実は大の“ドギラバ”だったのです!

 それではみなさま、お待たせしました! 赤コーナ〜! ドギラバ認定、世界タッグ・チャンピオン、藤原喜明&愛犬・マックスが『ドギラバPHOTO』に入場〜ですッ!(リングアナ&実況担当:ライター・O)

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

強い男は、やっぱり優しい!

 取材当日。「おうっ! 俺が藤原組の組長、藤原喜明だ!」と、あのコワモテでスゴマレるのかと思いきや…突っ立ったまま軽くフリーズ気味のドギラバスタッフに「ま、コーヒーでも飲みながらさ、のんびりやろうよ、のんびり」と、まず気持ちをほぐす優しいひとことで迎え入れてくれた組長。その表情や雰囲気もとても柔和で、プロレスラーというより“職人さん”という佇まい…。そういえば、“強い男は、優しい”って言いますもんね。僕も見習わなければ…。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

かつては“喧嘩上等!”のケンカチャンプ!
いまはゆっくり隠居生活中(?!)のマックスくん

 撮影でおじゃましたショップ(組長・作の陶芸作品が購入できます! 詳しくは後述…)兼事務所の壁一面には、愛弟子のプロレスラー・石川雄規さんらといっしょに並んだセミナー時のものから、組長のエポックメイキング的な写真がズラリ。ふと、そんな写真から下のほうに目をやると…床にベッタリと寝そべるマックスくんの姿が…。

 アメリカン・ピット・ブルテリアは、気性が激しく好戦的と言われる犬種。ところがこのマックスくん、飼い主が自分より怖い(!?)組長だからなのか、はたまた年齢のせいなのか…とにかくおとなしい! 

 いまの穏やかなたたずまいからは想像できないけれど、若かりしころのマックスくんは、喧嘩上等の百戦練磨、しかも無敗を誇っていたのだそう。そんな武勇伝も、いまとなっては遠い昔の青春時代のこと…いまでは愛する組長のそばで、穏やかな“隠居生活”を送っています。

 そうそう、このショップ兼事務所の奥には、とても日当りのよい、寝心地のよさそうなソファがあるのです。この日、徹夜明けだった編集・Mは、それを見るなりついつい引き寄せられてしまい…が、そこはもちろんマックスくんの独占&特等席。組長がお仕事をしている間はここでうっとり夢心地…ケンカチャンプだった頃の夢を見ているのかもしれませんね。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

組長の真髄は、何でも“極める”こと

 口から煙を吐くゴジラから、ご自身やマックスくんをモデルにした作品…これらは芸術品であり、実用品でもあるのです。

 実はすべて“香炉”! ちなみにマックスくんをモチーフにしたものは、お尻の穴から煙が…。というような、ここには掲載できないほどエロティシズムにあふれまくった“珍(チン)品”もあれば、芸術性の高い本格的な逸品まで…と、藤原さんが手がける陶芸品は、その関節技のレパートリー同様、独創的で豊富なラインナップなのです。

 さらに! 実は組長の才能はこれだけではないのです! この三本柱以外にも、絵心あり、文才あり…と、とにかく多才! 特に、イラストの腕前はプロ顔負け! 近年は、新聞やサイトでコラムの連載も。

 それら以外にも、大のお酒好きが高じて、オリジナルの日本酒“藤原酒”を作ってしまうなど、組長の真髄は、その関節技同様、“極める”ことにありそうです。

・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・

 実は大のプロレス・ファンだったライター・O、これを機に、さらにファン度が上がったことはいうまでもなく…気持ちはもはや“自称・藤原組々員”! く、く、組長〜ッ! また話の続き、聞きにいってもいいスか〜ッ? と、後ろ髪をひかれつつ、藤原さんとマックスくんに別れを告げたライター・Oなのでした。

 組長の多才ぶりはこちら(下記・組長のオフィシャルサイト)でご覧ください!

 >>『職人・藤原道場