あの日 ~福島は生きている~
「このフェスを“記録”し、伝えたい。まだ何も終わっていないんです。」
2011年冬、その実行委員長であった箭内道彦が言った。
「音楽ライブのドキュメンタリーでなく、きっかけとしてのLIVE福島、その場に参加した人たちの “その後” を映画にしたい。」
是枝裕和が、静かに応えた。
2011年9月、東日本大震災そして原発事故から半年しか経っていない福島で、こんなイベントが行われた。
「LIVE福島 風とロックSUPER野馬追」
6日間にわたって県内を西から東に横断した移動型野外ロックフェス。賛否両論の中で。
「『LIVE福島』の『LIVE』は、ステージのことだけでなく、『いま、生きている』という意味でもあるんです。」
箭内は言った。
「静かな映画です。きっと誰にでも訪れる日常として。」
是枝が呟いた。
あの日 ~福島は生きている~
総合監修:是枝裕和 発起人:箭内道彦
このドキュメンタリー映画は、
12月22日の福島からスタートし、
沖縄、札幌、長崎、神戸、東京、宮城、岩手、
そして福島に戻って来る旅
風とロック LIVE福島 CARAVAN日本の
各会場で上映されます。