第13回 トップランナーO.A. 桂吉弥さん
ロックンロール食堂の久田です。
朝の連続テレビ小説「ちりとてちん」をご覧になっていた方には
おなじみですね、このお顔! 落語家になるべくしてなられたと言っても過言ではないでしょう! 表情豊かな、笑顔の素敵な上方落語界のホープ、桂吉弥さんをお迎え致しました。
師匠と向かい合って1対1で手から手へ、口写しに、まさに“見よう見まね”で伝えられてゆく古典落語の文化。真似をして真似をして真似をして、一度お手本の枠にはまってみて、それでもなおかつ自然にじんわりと出てくるのがその人の個性だと、吉弥さんはおっしゃっていました。
オリジナリティなんていうのは、人と違おう違おうとしてできるものでも、何かのアイディアのようにぽんと出一朝一夕で出てくるものでもないのですね。
落語とは人間のおもしろさを広告する仕事だと、箭内が言っておりましたが、おっちょこちょいな庶民の笑い噺やほろりとする人情噺、うどんや焼き芋のおいしさを伝えることも、愛すべき市井の人の生活を表現することですよね。
江戸時代から300年の歴史を誇る、みんなの共有財産、落語をもっと知りたくなりました。
hisada