第54回 トップランナーO.A. 中村 祥子
風グループ高橋です。
今回のゲストは、バレエダンサーの中村祥子さん。
スタジオの登場シーンから、173cmの長身且つ美しい立ち姿、スラリと長い手足、
そして鍛錬されたしなやかな筋肉に会場はうっとり。
男性舞踏家の金字塔 ウラジーミル・マラーホフ氏が芸術監督を務める
ベルリン国立バレエ団のプリンシパル(最高位舞踊手)として、
現在、東洋人としては20代で唯一、欧州主要バレエ団のプリマを務める中村さん。
熊川哲也氏からは、Kバレエカンパニーのゲスト・プリンシパルとして招かれ、
“SHOKO”として日本でも度々客演を行っていらっしゃいます。
6歳でバレエを始めた中村さん。
11歳で初めてのバレエコンクールに参加、それまでの内気な性格を打破し始めます。
16歳でローザンヌ国際バレエコンクールで「スカラーシップ賞」「テレビ視聴者賞」をダブル受賞。
その後、留学先のドイツで名門シュトゥットガルト・バレエ団に入団。
しかし、
19歳のとき、靭帯断裂の大けがでやむなく退団。
手術・リハビリの後、100倍以上の倍率を勝ち抜き、ウィーン国立歌劇バレエ団に入団。
その後、現在所属のベルリン国立バレエ団へ移籍。
わずか1年で、プリンシパルへの昇格を果たしました。
マラーホフ氏も、熊川氏も、インタビューでは中村さんを絶賛。
“欠点が無い”と言わしめるその実力とプロ意識を、
柔らかで控えめな語り口と、優しい笑顔からは最初想像しにくいのかもしれません。
しかしながら、やはり強い意志と膨大な練習によって、彼女のいまの姿が
あるのだと、気付くのです。
オーディエンスからの「苦境を乗り切るには?」という質問に対し、
「諦めず、粘る。」
と答えたその表情は、苦難やプレッシャーを何度も乗り越えてきた
強い目をしていらっしゃいました。
「“その方の職業が、その人生において何割ぐらいを占めるのか”と思ったときに、
『10割の人』が初めて現れたという感じがしました。」
そんな箭内の感想に、にっこり微笑み、「バレエバカと言われます(笑)」
とおっしゃった中村さん。
「いま」から大注目です。
再放送は、BS2にて、10月14日(水)午前3:05~ です!
takahashi