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第62回 トップランナーO.A. 前野博紀

風グループ高橋です。
2010年第1回目の放送は、今回のゲスト、華道家 前野博紀さんのご出身地、
北陸 福井県からお届けしました。

坂井市総合グリーンセンターの特設スタジオには、そこにいる人たちも「花」とする、
会場全体を包み込むような前野さんの作品。

この特別な空間で、
“型破り”と称される前野さんの感性のルーツを探ります。


福井県小浜市出身。
近所の神社で駈けずり回っていた幼少時代。そこで見た自然の神秘。
芸術的なものが好きではあったが、大学卒業と同時にホテルに就職。
転職し、ビジネスインストラクター時代にたまたまチケットを貰って行ったのが
草月流の展示会。
老若男女、誰もが「キレイ」と感じている様を見て、花に惹き込まれたそうです。
それが10年前。

昨年3月 東京ミッドタウンでの最大高8mにも及ぶ、桜の大作や、
6月 文京区にある護国寺での個展。
その後の、大型有名施設からの依頼の数々。
華道の世界で、10年目での現在の活躍ぶりは、まさに“型破り”。

前野さんはゆったりとした語り口で、おっしゃいました。
「型を入れて、型を破る。」
「うるさいくらいノックし続ければ、扉は開く。」


前野さんからは、ご自身が究められた言葉を、多く頂戴しました。
スタジオの作品を仕上げる“生け込み”を見せてくださった際も、
「“気配”を生けたい」
「絵を描くように生ける」。


なかでも印象深かったのは
華道というのは、数ある「道」の中でも、唯一“命を頂戴している”世界、というお話。

「いい人なのか悪い人なのかわからない。」
箭内が番組中盤で切り出したこの言葉をきっかけに、
「それこそが命を殺生する仕事に就く者の持つ“業”」だということに
気づかされる場面も。



“ノックすること”をいまの若い人へ伝えていく必要性を感じるなかで、
前野さんのような“肉食の華道家”の在り方自体が一番の世の中のメッセージであり、
その人が作ったものだから、力を持っている。

そんな箭内の言葉に微笑む前野さんは、これからも夢を実現し続けてくれそうです。
“月に生けられた前野さんの作品”が見られる日も、そう遠くないかもしれません。


再放送は、1月13日(水)午前3:05~ *BS2にて


takahashi

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