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第74回 トップランナーO.A. 長島圭一郎さん

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ロックンロール食堂 佐久間です。
今回のゲストは、スピードスケート選手 長島圭一郎さん。
そうです!
今年2月のバンクーバーオリンピック、
男子スピードスケート500メートルで、銀メダルを獲得。
スピードスケートでは8年振りに日本にメダルをもたらした選手です。

トップランナーのスタジオで語る長島さんは、
試合中の氷上での姿とは、違う印象。
ビシッとスーツで決め、リラックスした表情。
これだけでも貴重な感じがしますが、
今回は、長島選手がアスリートとして捉えている「世界」を
言葉にしてくださる、真髄が垣間見えるものとなりました。

北海道池田町のご出身。
3歳でスケートを始めた長島選手。
この頃から「ずっと自分は天才だと思っていた」(←言いながら、照れ笑い)そうです。
その後、中学からスピードスケートの長距離選手に。
しかし、なかなか良い成績を残せない日々が続きます。
そして、高校3年の秋、短距離へ転向。
現在の活躍へとつながります。
転向の理由を、
「長距離は長くてつらい。それであんまり成績も出なかったので、
早く終わる短距離にいきました」
箭内は、
「それは短距離をやってる人達からすると、『そんな甘いもんじゃないよ!』とか・・?」
と心配しつつ、その奥に必ずある長島選手の“核”に近づこうと、訊ねます。
長島選手、
「それはあると思いますけど、それで勝つのは、楽しいですよね」
これです。


4年前のトリノオリンピックでは13位。以降、自らが研究して生み出した、
“世界一低く美しいフォーム”。
それについても、
「かっこいいかなって思って。見た感じです」
「余計なものが無くなれば、美しい」



今回箭内は、長島選手が拠点とする長野県下諏訪に事前取材。
自主トレをひとつひとつ、説明してくださいました。
下諏訪の街を散歩して、諏訪大社でお参りした後、
木漏れ日の下で男二人の本音トークが始まりました。

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いつも「ライバル」と位置付けられてきている、
同じ会社のスケート部に所属する加藤条治選手について。
長島選手自身は、訂正するでも主張するでもなく、ただ言葉にします。
「ライバルという気持ちは全くない」
「相手どうこうより、自分がどうなりたいか」
ご本人以外の人が決めつけたり、詮索することはできない世界が
そこにあるように感じます。

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このロケ映像を見ている時の長島選手の表情もまた印象的。
とてもにこにこと笑顔で、やんちゃな照れ笑いをするのです。
“28歳の男性”の顔に戻っていたのでしょうか?


しかし世界を相手にメダルを獲得したトップアスリート。
“目指すゴールは?”の問いに、ご本人が番組最後に放った言葉。
「圧倒的な強さで、勝つ」
「自分に勝つとかじゃない。自分には勝てない。
自分に勝ったら死んでしまう。相手に勝つ」

全てを納得させます。



「飾らないし、それでいて自信家じゃないですか。
・・・あんまりいないですよね。それが僕は、すごい好きなんですよ。」
箭内が珍しく、
好きな人に直接、「好き」という言葉をつかって「好き」を伝えた瞬間でした。


再放送は明日、5/24(月)午後4:30-4:59【BS2】にて!


sakuma