第84回 トップランナーO.A. 三浦一馬さん
ロックンロール食堂 佐久間です。
今回のゲストはバンドネオン奏者、三浦一馬さん。
バンドネオンという楽器、初めて耳にする方も多いかと思います。
アコーディオンのような“蛇腹”と、
左右両側に鍵盤替わりとなる、計71個のボタンが特徴。
そのボタンは音階が不規則に並んでいることから、
“悪魔が発明した楽器”とも呼ばれています。
アルゼンチンタンゴに欠かせない楽器。
バンドネオンとの出会いは10歳。
その時にバンドネオン奏者・小松亮太さんに弟子入りを志願。
11歳でCD自主制作、路上ライブで販売した売上げを留学資金に
17歳でアルゼンチンに留学。
プロデビュー後、最難関と言われる
イタリア「国際ピアソラコンクール」で、日本人初の準優勝。
現在20歳、そのうち10年をバンドネオンと共に生き、
世界トップレベルの奏者に。
スタジオライブでは、“超絶技巧”と評される三浦さんの演奏を堪能。
箭内が“膨らんだり縮んだりの音もブレスみたい”と表現したように、
楽器そのものが、本当に生きているよう。
そして・・
自ら作曲、編曲も手掛けるという三浦さんに
箭内が完全アドリブの無茶振り!
MCの質問に対し、
その答えをバンドネオンで演奏していただくことに。
一瞬戸惑いながらも、三浦さんは「おもしろそうですね」と前向き。
「昨日はどんな一日でした?」 箭内の質問に、
周囲の期待を良い意味で裏切るような、それでいて
心に伝わってくるメロディを生み出してくださいました。
音楽と向き合って、戦っていくことは自分の使命。
その作業を通して音楽を進化させていきたい。
僕なりの音楽を作って、多くの方に聴いていただきたい。
そう確信する三浦さんの「ゴール」は、
“いつかバンドネオンと一体化できたらいい”
番組最後、箭内が三浦さんに送った応援メッセージ・・
早く運命と出会えた人の羨ましさは
キャリアの曲線と自分の体力の曲線が並走していくこと。
三浦さんは、今の彼の年齢の気持ちをこの楽器で表現できる、すごく珍しい人。
これからも楽しみです。
次回のトップランナー、
ゲストはサッカー国際主審 西村雄一さん をお迎えします。
9月18日(土)夜11:30から、NHK総合にて!
sakuma