第94回 トップランナーO.A. 杉内俊哉さん
ロックンロール食堂 佐久間です。
今回のトップランナーは
シーズンオフならではのゲスト、
福岡ソフトバンク・ホークスのエース 杉内俊哉さんをお迎えしました。
試合中の姿からは想像しにくいほど、
スタジオではリラックスされ、度々スタジオを沸かせる
サービス精神に溢れた杉内選手。
貴重な30分間になりました。
沢村賞、最多奪三振など、数々のタイトルを獲得。
日本のプロ野球界を代表するサウスポー。
2010年はチームをリーグ優勝へ導き、2年連続でパ・リーグ最優秀投手に選ばれました。
そして、3年連続 200奪三振という
1イニングにつき1個以上のペースで三振をとらなければ樹立できない、
ものすごい記録も打ち立てています。
2010年9月25日の対日本ハム戦、優勝の行方を左右する重要な一戦。
ダルビッシュ投手とのエース対決となったこの試合を、
杉内選手は気迫のピッチングで見事完封勝利。
ヒーローインタビューでは、シーズンを振り返り、感極まる杉内さん。
その映像がスタジオに流れると、
「はずかしー!」とうつむいて両手で顔を隠し、
両耳を押さえながら恐る恐る画面を見る無邪気な一面も。
この時の試合について、
「自分のせいで勝つ 自分のせいで負ける それをすごく大きな試合で
投げれるっていうのがエースなんでしょうね。」
と箭内。
すると杉内さんが、
「回ってくるっていうのがね、やっぱり・・・ちょっとこう、“持ってるな”って(笑)」
ここでもスタジオの笑いをとっておりました。
決して豪速球ではない杉内選手の球を、バッターが打ち返せない理由とは・・?
その投法をご本人自ら、解説していただきました。
体中の力をゼロにして、球が手から離れる直前に「100」の力を出すイメージ。
その名も“やる気ない”投法。
無駄な力が入らないように、“やる気ない、やる気ない”と思い込むそう。
キャッチボールの感覚で時速130kmを投げる。
これは、何か他を圧倒するものが生まれる時の共通感覚なのかもしれません。
子供の頃から、何をやっても負けるのが嫌。
負けたら泣いてしまうほどの負けず嫌いだったそうです。
だけど小学校の頃から、必ず自分が一番というわけではなかった。
「上に誰かいるとその人を追い抜いてやろう、もっとがんばろうと思う」
杉内選手の原動力がそこにありました。
このお話を聞き、箭内は
“そう思わせてくれる存在が必ずいつも近くにいる”という
杉内さんご自身が持つ、巡り合わせの力を感じたようです。
2011年の目標、
チームが日本一になること。
そのなかで第一線で投げること。
そして最後に、
200勝・・・いえ、
「250勝、いきたいですね。」とご自身のゴールを掲げてくださいました。
次回のトップランナー、ゲストは映画監督 荻上直子さんです!
1/22(土)夜11:30〜 【NHK総合】
sakuma