「あの日~福島は生きている~」スペインへ
2012年12月に
福島で初めて上映されたことを皮切りに、
「風とロック LIVE福島 CARAVAN日本」とともに
日本の各地に手渡しする形で届けられてきた
映画「あの日~福島は生きている~」が、
初めて、海外へ
第61回 サン・セバスチャン国際映画祭で、
上映されました。
サン・セバスチャン国際映画祭とは、
スペイン・バスク地方で行われる
60年以上もの歴史を持つ
スペイン語圏最大の映画祭。
スペインと日本の国交400周年を記念して、
その映画祭より正式招待を受けた
CINEMA CARAVANの特設ステージでの
上映です。
風とロック芋煮会、
そして天神浜での 東北ライブハウス大作戦 with LIVE福島 を終えた箭内も、
その足で、映画の発起人として、
LIVE福島の実行委員長として、
弾丸のスペイン入り。
「スペインから遠く離れた日本に起きた、
福島第一原子力発電所の事故から二年半。
みなさんは現在の福島を、どんな土地だと想像しますか?
福島は生きています。力強く、それぞれが今日を生きています。
そのことを伝えに、この映画は海を渡って来ました。
この場をくださったサン・セバスチャン市長にありがとうを。」
(上映にあたって、現地の会場の方へ向けた、箭内のコメントより)
そして、現地時間9月25日16時から、
今中監督とともに、トークショーを行いました。
素敵なデザインのこの黒板の真ん中あたりにご注目。
「THAT DAY -LIVING FUKUSHIMA」
英語の題名は、こうです。
↓現地での姿。向かって右は今中監督
↓そして、同時刻の東京。手前は是枝さん。
総合監修の是枝裕和さんは、
同映画祭でも上映され監督を務められた
「そして父になる」の日本での公開のため、東京に。
リアルタイムで、ネット回線をつないでのトークショー参加となりました。
PC画面に、スペインにいる二人が見えます。
トークショー冒頭、
まず、スライドショーを使いながら、
福島の位置や、LIVE福島 風とロック SUPER野馬追で回った6カ所とその概要を伝える箭内。
スペイン語の通訳とともに、
思いを、事実を、ゆっくり、しっかりと
スペインの観客に発信します。
その後は、
箭内が、LIVE福島が終わった後に
当然その6日間をリアルタイムで撮影をしていない是枝さんに
映画制作を依頼した経緯を、回線を通じて語り、
是枝さんが大切にしたという
ポリフォニック(多声的)というキーワードについては、
「日本という島国で「多様」を認め合った上で力を合わせることは、
これからの日本にも世界にも必要なことだ」と。
「そして父になる」に出演している
福山雅治さんも、リリー・フランキーさんも、
お二方とも、2011年9月17日のLIVE福島 風とロック SUPER野馬追 郡山会場に
出演していることも含めて紹介されました。
質疑応答では、
「スペインも経済危機が厳しくて、福島のことを忘れてしまうときがある。
同じ境遇のスペインと福島。立ち直るにはどうすればいいか」
という現地の男性からの質問も。
世界に、スペインの人たちに、
福島の今を知ってもらうために。
大切なことを忘れないでいてもらうために。
「あの日〜福島は生きている〜」
murahashi