9/20(土)『サラリーマン合気道』 入門編
ロックンロール食堂の久田です。
幻冬舍『papyrus』の名物編集長、日野淳さんを講師にお迎えして
シブヤ大学の授業を行いました。
幻冬舍から刊行された『サラリーマン合気道』。
実は、箭内の提唱する「クリエイティブ合気道」が、
広告だけでなくすべての仕事に応用できるのではないか?!
という日野さんの発想から生まれたのです。
今回の授業「『サラリーマン合気道』入門編」は、一見、
本そのものの話から遠いところで展開していたかに思われますが、
ある意味、コミュニケーション・クリエイティブ学科の真骨頂とも言える
授業だったのではないでしょうか。
日野さんが過去、箭内に送られたメールの文面を、
漢字カナ表記の差異に至るまで(!)根ほり葉ほり細かく分析し、
送り手である日野さんの思惑と、受け手である箭内が実際に感じた印象を、
検証させていただきました。
書き出しに、○○様 と入っているとき、入っていないとき、
フルネームで呼びかけるとき、名字だけのとき、
様が漢字のとき、ひらがなのとき、それぞれにそれぞれの思惑が存在するわけです。
そこで生まれたコミュニケーションは、
果たして日野さんの意図したとおりだったのかどうか?
作家さんのお新刊や原稿を受け取ったときに、日野さんがよく書かれるという手紙。
文章を組み立てないといけませんね。漢字も書けなくなってますよね。躊躇しちゃいますよね。メールより難易度が高いですね。
そしてさらに難易度の高い、直接相手に面と向かって、何十秒という一瞬に相手の心に届く言葉を掛けなければならない、ライブ後のミュージシャンへの挨拶というシチュエーション。
編集者を「反応する仕事」だと日野さんはおっしゃいます。
自分がどう思うのかを相手に伝えること、コミュニケーションがいかに大切であるか。
そして、『サラリーマン合気道』とは、まさに、そのコミュニケーションをつくり出す実践に他ならないのです!
hisada