第9回 トップランナーO.A. ゲスト:梅 佳代さん
今日のトップランナーは写真家の梅佳代さん。旅番組のようにオープニングですが、梅さんが石川県のご出身ということで、なんと、MCの2人も初めて渋谷のNHKを飛び出し、金沢へとやってまいりました! 今回はNHK金沢放送局のスタジオからお送りします。
写真集は一作目、二作目と続けて大ヒット、“写真界の芥川賞”と言われる木村伊兵衛写真賞を受賞した梅さん。しかし、写真を始めたきっかけは意外なことに、「イチローと結婚したかった」から(!)。「そのためには女子アナかカメラマンだ」→「女子アナはハードルが高すぎる」→「じゃあカメラマンになろう」この時点ですでに人とは着眼点が違ったようで…。
金沢に行く前に、原宿の事務所で初めて梅さんとお会いし(エレベータに挟まれても動じない梅さんに注目!)、箭内を撮影していただきました。あいにくの雨の中ではありましたが、楽しそうに狭い裏通りを歩きながら、次々に撮影のポイントを決めてゆく梅さん、ポーズをとる箭内…。
撮影を振り返って箭内いわく、「デートしてるみたいな感じ」。
そうっ、梅さんは撮影している人をいつも好きになってしまうんだそうです。つまり「カッケー!!!」と思いながら撮っているんですね。箭内のことも小学生男子たちのことも。そういうファン的思いが伝わって、相手のカッケー!を引き出すのかも…、と思うと、イチローが好きで写真を撮るって間違ってないのかも…。
子供がスナック菓子を抱えてひっくり返るのも、犬が頭の上にロープをのっけているのも、すれ違った自転車の子供にエビぞりでヘンな顔されるのもそれは全部“事件”で、梅さんはハンターのようにその決定的一瞬を切り取ろうと狙っているんですね。
それはことさら「おもしろいでしょ」というわけではなく、「こういうことがありました」という記録であり、気まずかったら気まずかったなりが“その時”の思い出…。
梅さんが“報道写真”という言葉を使われましたが、箭内が以前、是枝裕和監督から学んだドキュメンタリーの真意にも通じますね。「何も起きないことを怖がらない」。
インタビューで予想とぜんぜん違う答えが出ても、はたまた答えが何も出てこなくても、それが全部ドキュメントなのだから。大事なのは“その時”なのですね。
最後は会場のお客さんに箭内とSHIHOさん、スタッフもみんな集まって記念撮影!
カメラを構えた梅さんは急にリラックスした様子。でも、ご自分が撮られるのは苦手なようで、アルバムではちらっと横を向いていらっしゃいます…(笑)。
来週のゲストはシンガーの絢香さん。
デビューはなんと2006年。このわずかな期間で、実力派シンガーソングライターの座を不動のものとした彼女は、自ら武道館でのメッセージイベントを主催するなど、歌で“人の心に伝え届けること”をテーマとされています。大阪出身20歳、そんな彼女の素顔に迫る、テレビ初のロングトークです。スタジオライヴもお楽しみに。
総合テレビ 6/16(月)24:10〜24:49
教育テレビ 6/21(土)25:35〜26:14
hisada