「第12回 トップランナーO.A. 椎名林檎さん
「幸福論」での衝撃のデビューから今年で10周年。
孤高の存在感を放ち続ける椎名林檎さんが自分のことをテレビで語る、
貴重な機会を食い入るように拝見しました。
社会との接点を自ら遠ざけ、子育てに没頭していた2001年 9月11日、
テレビから突然流れたあの、ニュース。
画面の中のその惨状を現実として受け入れられないまま、
「この責任は私にもある」と椎名さんは思ったと語ります。
社会との繋がりを断とうとしていた自分を恥じ、
できることをしなければならない、自分は歌わなければならないと決心し、
そして書かれたのが『夢のあと』。
白い衣装で歌う椎名さんは神々しいくらいまぶしく胸に迫りました。
“天才”と呼んでしまったら元も子もないけど、
そうとしか言えない、との箭内の言葉の直後、
椎名さんは何と答えるのかな、と思いきや、
「あ、おなかなっちゃった…」。
椎名林檎映像史上、貴重なワンシーンだったのではないでしょうか…。
hisada