地デジの次は、箭内だね。
『このさー、“wakaki”って、誰か分かる?』
答えのほぼ見えている質問を敢えてぶつけるその男。
「いやー、分かんないですね。誰ですか?」
“苦虫”って噛み潰すと案外、こんな味かも知れねーな・・・、
なんてことを如実に実感し始めた僕の目の前で
何万光年も先の地平でも照らすことが出来そうな、
正しく子供が描く太陽みたいな顔して
ゲラゲラ笑い言い放つ男。
「オメェ、ダメだよ、もっと存在感出さないと!」
もちろん、アイツ、ヤナイです!
っつーわけで、
今日も磨製石器のような切っ先鋭いやり取りで
心をプスリとやられちまった私、
ADKの若木信吾(誤植)がお送りします。
それは、CM制作の最終局面、
あらゆる音素材のミックスを行うMAスタジオでのこと。
今回、ミキサーをご担当いただいている増冨さんを
本ブログへの強制参戦を依頼しつつ、
「週刊 風とロック」へとアクセスさせる箭内さん。
僕の視界には増冨さんの操るPCのモニターが
映し出されている。
「何だか、その文面。僕が書いたような・・・」
なーんて思っていたその矢先、
“wakaki”の文字をすかさず発見した箭内さん。
僕が名刺交換すらしていない増冨さんへ
冒頭の質問をぶつけては期待通りの答えを導き出して
“したり顔”ってなわけです。
『今日は、ブログに書けねーことばっかり言ってやるよ!』
スタジオに登場するやいなや、
華麗なブラインドタッチが披露できないほどに
確かにブログに書くことをはばかっちまうことばかりを言い放ち、
スゲー自慢げな箭内道彦。
どぎまぎするブログ執筆者への
“アメとムチ”ならぬ、“アメとナタ”。
そりゃ、もう致死レベル・・・な状態だっただけに、
気がつけば冒頭のやり取りだって、何だか安心材料に。
正しく、「苦虫、美味い!」そんな感じ・・・。
それは、
半径4メートル以内で付き合った者にしか分からない幻覚作用。
クセになっちゃう、いけない調教。
そこで何となく思っちゃったわけです。
「国策として箭内道彦という存在を増産してみてはどうか?」と。
何だか暗いニュースが多い世の中、箭内で明るく照らしませんか?
そんなかなり建設的な国家レベルでのご提案です。
「一家に一台、箭内道彦。地デジの次は、箭内だね。」
太陽のような満面の笑みで、365日、赤道直下。
キミの家が嫌でもハワイアンセンターに!
ホント、それくらいに普段の悩みなんか吹っ飛んでしまいます、
この人が傍にいたら。
だってもっと大きな悩みを提供してくれるから。
その後の“したり顔”が、これまたクセに。
金髪だから、インターナショナル。国際化社会への備えもバッチリ!
輸出すれば外貨獲得施策になっちゃうかも・・・、
な予感たっぷりです。
箭内さんと作らせて頂いたCMも出来上がっちゃったことですし、
僕のブログ参戦も今日が最終回というわけで、
スケールデカく、若干SF的な様相を呈してきてわけですが、
とにかく箭内さんはクセになる。
ブログ読者の皆さんにも、是非一度、
箭内さんと直接触れ合う機会を持ってもらいたいと
強く願う今日この頃なのであります。
それでは皆さん、
またいつの日か、僕の悲劇とこんにちは!
wakaki
【追伸】
賢明な読者の皆さんなら既にお気づきのことかと思いますが、
私、「若木信吾(誤植)」は、
著名な写真家でもなければ“wakagi”でもありません。
箭内道彦により「若木信吾」さんの盗用を強制されていた不遇な存在。
濁音ナシの“wakaki”、若木信(わかきまこと)でございます。
なーんて正体明かしても聞こえてきます、あの声が。
「いやー、分かんないですね。誰ですか?」