みっちゃくみちひこ(6/10・11)
ロックンロール食堂の稗田です。
いやはや今回もタフな撮影でした。
毎回香盤表を見ては愕然とする
タフさ加減なわけですけれども、
あ、ちなみに香盤表(こうばんひょう)とは
撮影日のスケジュール表のことで、
そもそも「香盤」という升目上の「お香立て」に
お香を立ててそれで時間を計ったことから、
そう呼ばれるようになったと言われております。
「香盤表の香盤ってなんですか?」は、
クライアントによく聞かれる質問ベスト5に
入るぐらいよく聞かれますんで、
覚えておいた方がいいですね。
ただ、「へぇー、目からウロコですね!」みたいな
インパクトのある由来でもないので、
特にその後ものすごく盛り上がる
みたいなことはないです。
それはどうでもよくて、
今回の撮影も、箭内監督の的確かつ
LSDなディレクションで
いい感じに進んでいきます。
箭内監督が着用しているのは、
忌野清志郎さんのサイクルジャージ。
ちなみにLSDとは「ロング・スロー・ディスタンス
=長い距離を、時間をかけて、じっくり走る」の意味。
さらにちなみに、足元はこんな感じ。
たとえ撮影の合間でも、
「足元撮りたいんで‥」とお願いするのは
意外と勇気がいるものです。
監督であるとともに、上司でもありますから。
で、夜の撮影が終わり、2時間休んで
朝一からまた撮影。
あんなに眠かったのに、現場に着いたら
箭内監督のオレンジパンツがあまりにまぶしくて
完全に目が覚めました。
なるほど、さては監督自らが目覚ましとなって
スタッフ全員をたたき起こそうという
粋なディレクションですな?
どこへ行ってもこのオレンジは目立ちます!
ほら!
こんな引きでも。
黄色の線が弱く見える!
遠近法を無視して、前に飛び出してくる!
[今日のちょっといい話]
人通りの多い場所での撮影となった今回、
どうしても出演者の方に視線が行きがちなので、
箭内監督自ら目立つことで視線を散らそうと画策。
まさに、平成のスイミー!
余計なプライドを捨てて
自意識の向こう側に飛び出すのは
カンタンのように見えて、とても難しいこと。
本気かどうかも実はそこで
測れる気が最近しています。
hieda tomohiro