5/10 風とロックBAR「高橋優」
5/9放送のNHK『考える』をごらんになった方は覚えていらっしゃいますでしょうか。 風とロックBAR、今夜の歌い手は、シンガーソングライターの高橋優さんです。……が、時間を一時間勘違いされ、まだ到着されておりませんので、ここは『考える』のディレクター玄(げん)さんにご登場いただきましょう。おかげさまで、おもしろかったと各所でご好評いただいているこの番組。お客さまも交えての熱い討論のさなか、ご本人の登場です。箭内がこのたびプロデュースする、北海道・札幌のストリートやライブハウスでの活動を経て、今年から活動の拠点を東京に移したばかりの秋田県出身24歳、高橋優。グラビアアイドルさんではありません。かけつけ一杯的にまずは件の『考える』を歌っていただきます。ちょっとうろ覚えだった歌詞を ♪遅刻して〜怒られる〜と、どんどん即興で歌い変えてゆきますよ。
番組内で箭内が作詞・作曲した『考える』のテーマ曲、一度は高橋さんに歌ってもらったものの、やっぱりこの曲には女性ヴォーカルのほうがいいかもしれない、と箭内が伝えたとき、なぜ高橋さんは「あ、そうですか」とあっさり納得したのか。口惜しくなかったのか、自分に歌わせてほしいと思わなかったのか、箭内と玄さんの追求に対して高橋さんの答えは非常に明快で論理的。結局自分には自分の歌い方しかできないから、それが採用されればもちろん嬉しいけど、今回一番大切だったのは『考える』というテーマを視聴者に伝えることで、自分が歌うかどうかは問題ではない…。若者っぽくないというか達観というか冷静というかなんというか…。でももちろん冷めてるということではなく、そこが高橋さんの不思議なバランスなんですね。今日歌っていただいた『正しい暴力』『子供のうた』…叫ぶようにまっすぐにものすごい声量で、心にズシンと響くけど、けして押し付けがましくない感じと…。
このライブをご覧になった方は、かなり貴重な機会に立ち会われたと思いますよ!
今後の高橋さんの活躍にぜひご注目ください。
hisada