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NO KAZE, NO ROCK. 風とロック 箭内道彦のムービーブログ
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斉藤和義デビュー15周年!

saitou.jpg
品川ステラボールで開かれたデビュー15周年ライブ、
あっという間の1時間半でした!


招待制のライブということで、競争率はなんと1000倍!
その難関を突破されたお客さまの中には、大阪、沖縄、そしてなんとオーストラリアからいらした方も!


期待がらんらんとみなぎる客席の大歓声と拍手の中、
ひょうひょうと、ちょっと照れくさそうに登場された「せっちゃん」こと斉藤さんのMCはと言えば、
「あのー、15周年ということで…、あのー、ね、おめでとうって、あのー、めでたいのかどうかわかりませんが、まああのー、じゃ16年目はどうなんだ、とね。あのー、13年目だってがんばってたよ、と、思うわけだけど…」(会場笑)


…ごもっともです。
13年目も14年目も、16年目ももちろんがんばっていただきたいのですが、
それでもやっぱりめでたいではありませんか。
15年前の今日、『僕の見たビートルズはTVの中』というこの素晴らしい曲で斉藤さんがデビューしてくれたからこそ、『歩いて帰ろう』も『歌うたいのバラッド』も『ウェディング・ソング』も、そして今回のベストに収録されなかったすべての楽曲たちも、私たちは聴くことができるのですから。
そんな思いを噛みしめて聴くアンコールの最後、
記念すべきデビュー曲はまた格別の響きでした…。


そしてこれより一足早く、斉藤さんにたっぷりお話をうかがって参りました
「月刊 風とロック」8月号は、62pに及ぶフルカラーグラビア、
4万字超のロングインタビュー、斉藤和義大特集号です。


高校野球を観戦したり、ほろ酔いの赤い顔でバスの運転席に座ってみたり、最近のお気に入りグリーンのテレキャスをつまびいたり(今日のライブでも弾かれてました!)、猫に逃げられたりする斉藤さんの無防備なお姿。
そしてインタビューではかなり妄想全開なお話や、自分と同い年のギターから着想を得たという脚本の話(映像化が心待ちにされるすごく素敵なお話です!)から、お気に入りのそば屋のカレーまで…。


配布終了になってしまった店舗もありますので、
在庫についてはお手数ですが個別にお問い合わせください。
また、風とロックweb shopご利用のお客さまにはもれなく
1冊同封させていただいております。配布場所が遠方で、
もらいに行けない! という方はどうぞこちらへ。

MA

箭内さんに「今日のブログ書いて」と何の心の準備もないところに言われ、
「NO」と言うのが苦手な僕はMAミキサーの増冨和音と申します。
ブログって日々の出来事を書いたりするんでしょうが、MAという
業種がどこまで市民権を得ているのか不明なので、
ご存じない方の為に「MA」ってどんなことするのか簡単に説明することにします。


「エムエー」とは、「マルチオーディオ」の略で、映像作品の音部門の
作業のことを日本ではそう呼んでいます。
海外作品を見ると「SOUND」とか「SOUND MIX」とか
「DUBBING」とかクレジットされてるのがそれにあたります。
日本ではときどき「MAV(エムエーブイ)」とか呼ばれたりもし
ますが、これはテレビの映像がフィルム(F)からビデオ (V)に
切り替わってきたことからそう呼ぶ方もいらっしゃるのだと思います。


まあ、「MA」だろうと「MAV」だろうと、いずれにしても
日本の表記はダサイので、僕的にはどっちで呼んでもらってもかまいま
せん(日本も「SOUND MIX」って表記になればいいのになあ、、、)。


ともかく映像作品のさまざまな音要素をミックスする仕事です。


簡単なように見えますが、意外と悩むポイントは多くて、
例えば、ナレーションと音楽だけというシンプルな音構成の作品でも、
視聴者に何をどう伝えたいかを前提に、
ナレーションの入るタイミング、音楽のレベルとの兼ね合い、ナレーションの音の距離感、映像とリンクしてるかなど、一口にミックスと言っても様々なパターンのバランスがあります。
効果音や、撮影現場で収録した音声が絡んでくるともっと複雑です。


神経がすり減る思いもありますが、このプロセスが相当楽しいわけで、
出来上がった作品を後日見直して、すごい迫力を感じたり、演出に共感
して切ない気持ちにさせられたりすると、
こう、なんとゆうか、、、、「やっててよかったー」と思うわけです。


とまあ、かるーいタッチで説明すると、これがMAという仕事です。


自分が大好きなことを仕事にしてメシが食えてて本当に幸せだなあと思ってます。
音って目に見えないから、ミキサーが何に悩んでるのかわかりづらく思われるかもしれませんが、
音演出しようとアレコレやってるので、みなさん今後ともMAをよろしくお願いします。


ちなみに、MAというのは監督さんによって様々な進め方がありますが、
箭内さんのMAは、ギスギスせず、かといって緊張感(厳しさ)もあって、
常に新しい試みに楽しんで挑戦するスタンスが、僕はとても好きです。
必ず笑顔があるし、クリエイティブ合気道も出まくりです。
僕がまだアシスタントだった頃、子供向けキャラクターのCMで、
眉間にしわ寄せて怒鳴りまくって進行する人々をみたことがありますが、
そんな空気で作業した子供向け商品CMなんて夢も何にもない気がしました。
そのときは「なわばり意識」と「プライド死守」が強いあまりそんな重い空気になっていたのですが、それって、もはやコントですよね。


たくさんのプロのいろんなアイデアがあって、それを監督が基本ビジョンのもと舵を取る。
箭内さんの舵取りで全員がハッとさせられることはよくあります。
僕がこんなことをいうのは失礼なのですが、
そういう「クリエイティブを楽しませてもらえる」空気が箭内さんのMAにはあります。
一言で楽しいです。僕もよく生意気を言わせていただいてます。
そういう空気って映像作品に何か大きなチカラを加えるように思います。


そしてMAに限らず「なんかおもしろいアイデア持ってそう」って
人を箭内さんがビュンビュン指名して、
人を動かしていく力はマジすげえなあと思います。


箭内さんが業界に起こす「風」が隅々まで吹き渡ることを切に望むミキサー増冨でした。


あ、それと「風とロック」で販売しているあるデザインのTシャツがあって僕はよく着るのですが、そのTシャツは在庫限りで増産しないと聞きました。
アレ僕はちょっと伸びてきたら買い替えるを繰り返しており、以前箭内さんに「日本で一番そのTシャツ似合うよ。だって着てる人増冨くん以外見たことないもん」と笑われたことがあります。
あのTシャツ気に入ってるので、販売やめないでください。せめてMサイズだけでも。


masutomi

地デジの次は、箭内だね。

『このさー、“wakaki”って、誰か分かる?』


答えのほぼ見えている質問を敢えてぶつけるその男。


「いやー、分かんないですね。誰ですか?」


“苦虫”って噛み潰すと案外、こんな味かも知れねーな・・・、
なんてことを如実に実感し始めた僕の目の前で
何万光年も先の地平でも照らすことが出来そうな、
正しく子供が描く太陽みたいな顔して
ゲラゲラ笑い言い放つ男。


「オメェ、ダメだよ、もっと存在感出さないと!」


もちろん、アイツ、ヤナイです!


っつーわけで、
今日も磨製石器のような切っ先鋭いやり取りで
心をプスリとやられちまった私、
ADKの若木信吾(誤植)がお送りします。

それは、CM制作の最終局面、
あらゆる音素材のミックスを行うMAスタジオでのこと。
今回、ミキサーをご担当いただいている増冨さんを
本ブログへの強制参戦を依頼しつつ、
「週刊 風とロック」へとアクセスさせる箭内さん。


僕の視界には増冨さんの操るPCのモニターが
映し出されている。


「何だか、その文面。僕が書いたような・・・」
なーんて思っていたその矢先、
“wakaki”の文字をすかさず発見した箭内さん。


僕が名刺交換すらしていない増冨さんへ
冒頭の質問をぶつけては期待通りの答えを導き出して
“したり顔”ってなわけです。


『今日は、ブログに書けねーことばっかり言ってやるよ!』


スタジオに登場するやいなや、
華麗なブラインドタッチが披露できないほどに
確かにブログに書くことをはばかっちまうことばかりを言い放ち、
スゲー自慢げな箭内道彦。
どぎまぎするブログ執筆者への
“アメとムチ”ならぬ、“アメとナタ”。
そりゃ、もう致死レベル・・・な状態だっただけに、
気がつけば冒頭のやり取りだって、何だか安心材料に。
正しく、「苦虫、美味い!」そんな感じ・・・。


それは、
半径4メートル以内で付き合った者にしか分からない幻覚作用。
クセになっちゃう、いけない調教。


そこで何となく思っちゃったわけです。
「国策として箭内道彦という存在を増産してみてはどうか?」と。
何だか暗いニュースが多い世の中、箭内で明るく照らしませんか?
そんなかなり建設的な国家レベルでのご提案です。


「一家に一台、箭内道彦。地デジの次は、箭内だね。」


太陽のような満面の笑みで、365日、赤道直下。
キミの家が嫌でもハワイアンセンターに!
ホント、それくらいに普段の悩みなんか吹っ飛んでしまいます、
この人が傍にいたら。
だってもっと大きな悩みを提供してくれるから。
その後の“したり顔”が、これまたクセに。
金髪だから、インターナショナル。国際化社会への備えもバッチリ!
輸出すれば外貨獲得施策になっちゃうかも・・・、
な予感たっぷりです。


箭内さんと作らせて頂いたCMも出来上がっちゃったことですし、
僕のブログ参戦も今日が最終回というわけで、
スケールデカく、若干SF的な様相を呈してきてわけですが、
とにかく箭内さんはクセになる。
ブログ読者の皆さんにも、是非一度、
箭内さんと直接触れ合う機会を持ってもらいたいと
強く願う今日この頃なのであります。


それでは皆さん、
またいつの日か、僕の悲劇とこんにちは!


wakaki


【追伸】


賢明な読者の皆さんなら既にお気づきのことかと思いますが、
私、「若木信吾(誤植)」は、
著名な写真家でもなければ“wakagi”でもありません。
箭内道彦により「若木信吾」さんの盗用を強制されていた不遇な存在。
濁音ナシの“wakaki”、若木信(わかきまこと)でございます。


なーんて正体明かしても聞こえてきます、あの声が。
「いやー、分かんないですね。誰ですか?」

CM完成!

8月25日(月)
最近暑かったり、寒かったり・・・不安的な天気が続いていて、朝から体調がいまいち、
29年も生きていていまだに季節の変わり目に非常に弱いピラミッドフィルムの櫻井 です。


本日箭内さんはMA作業。 いよいよ、CM制作の最終段階です。
MAでは何をするかというと、ちょっと冷房が効きすぎた部屋で、
完成した映像に、音 をつけていき、
テレビで実際に流れる映像の音のバランス、大きさを調整します。
僕らが普段テレビを見ていて、音の大きさが一定に聞こえるのは、
このMA作業で、決 まった基準を元に音の大きさを調整しているからなんですね。   
080825_2.jpg

こんなポスターも貼ってあります。


とにもかくにも、CMが無事に完成しました。 
作品に関わったスタッフの皆さん、本当にありがとうございました。


sakurai

MAは、Matsuri no Ato

ピラミッドフィルム西村です。いよいよ最終回!?


「今日はブログのネタになるような事、何も言ってないよ」と箭内さん。

たしかに。
って、それじゃあ、こまるんです〜。


そこに救世主現る!


ADKの若木信吾(誤植)曰く、
「自分の企画に対して、プロデューサーにケチョンケチョンに言われたい。」


うぉ〜、この男、かなりアツイ!
もえてきたー
それ、はやく言ってくれ〜。
楽しみがふえたぜ〜〜。


で、
今日は、CM制作プロセスの超最終工程、MAです。

MAとは、マルチ オーディオ(Multi Audio)の略語です。
完成した映像に、音楽、ナレーション、ME、SEなどを足して、
CMのオーディオ部分 をつくりあげます。
ポストプロダクションのMAルームで、ミキサーと呼ばれる音のプロがMIXします。


そして、ついに完成!!!!!!!!!!!
080825ma.jpg
クライアントが去り、エージェンシーが去り、監督が去り・・・・。
最後に残るは、プロダクションマネージャー。美しい!
(データ整理やプリントチェックなどまだまだ重要な仕事が・・・)
僕がプロマネの頃、みんな帰ったMAルームのソファで、寝そべってるのが好きでした。


只今、ピラミッドフィルムはアルバイトを募集しています。
http://www.pyramidfilm.co.jp/
プロマネは、かっこいいです。


nishimura

第14回 トップランナーO.A. 瑛太さん

080825.jpg
ロックンロール食堂の久田です。
映画『嫌われ松子の一生』『アヒルと鴨のコインロッカー』や、フジテレビドラマ
『ラスト・フレンズ』など話題の作品に次々に出演。今年は大河ドラマ『篤姫』でも
活躍されている俳優の瑛太さんがゲストです。
TVでのロングトークは初めてで緊張されているとのことですが、
しかし会場が盛り上がってます!


この大歓声の中、常に落ち着いて、ひょうひょうとしてみえる瑛太さん、
子どもの頃からスポーツ万能で、サッカー推薦で高校に入学。
しかし、1年生でそのサッカーを辞めてしまいます。
最後にコーチに言われたのは「お前は一生すべてのことを中途半端にする」
という厳しい言葉。瑛太さんは、俳優という仕事を目指すことで、その言葉を必死に
払拭しようとします。


演じる役に対して、俳優という仕事に対して、そして俳優を続けていくということへ
の瑛太さんの真摯な姿勢には、ナマケモノの自分を知っていて、ダメな時期の自分を
乗り越えてきたという落ち着きと貫禄を感じました。


「どんな俳優になりたいか?」の問いに、また独特の表現で答えていただきました。
「撮影に行く途中におばあさんが困っていたら助けられる俳優でありたい。遅刻しそ
うだからといって見過ごすしてしまう人にはなりたいくない」


瑛太さんの中では、“丁寧に生きていくこと”と“俳優であること”が完全に一致してい
るのですね。それはとても羨ましくて素晴らしいことだなーと思いました。
hisada

宣伝会議授業

080809-s.jpg
8月9日、土曜日。
宣伝会議の授業でした。
2つのクラス合同授業だったため、300人近い生徒さんが教室にいらして結構な大迫力でした。この日は課題が出ておりまして、課題はこちら「がんばれ」にかわる新しい言葉を考えてください。箭内は常日頃よく「がんばれ」という言葉が好きではないと口にしております。「言われなくてもがんばるわい」って思っちゃうらしいです。そんな箭内の心にグッとくる新たな言葉は出てきたのでしょうか?

はじめの数枚は箭内が読み上げていってたのですが、「なんか誰かに読んでもらったほうがいいな。そして聞いてていいのがあったら反応してください」そう言って1人の男性生徒さんに前に来てもらってひとつひとつの言葉を感情込めて読んでいっていただきました。すると箭内、「女の子のほうがいいのかな」そう言って次は女性生徒さんに前に出て来てもらい読んでいってもらいました。ただその人のタイプと言葉がリンクするときとしないときが多々あったため、「こっち系うまそう」とか勝手に決めつけては前に出し、前に出し、いつの間にか5人の女性が前に出ておりました「あっ、言う相手がいたほうがいいよね」そう言って更に男性を1人前に出し、計6人。順々に前のスクリーンに映し出される言葉をその相手役の1人に向かって言っていく生徒さん達。何周かしたら男女を入れ替えたり、戻したりして生徒さん全員分の「がんばれ」にかわる新しい言葉を聞きました。生徒さん、箭内、ともにお気に入りだったのは、相手の名前を呼ぶというもの「道彦!」のように。そして読んでいただいたかなりSっ気の強い女性生徒さんのキャラが良すぎたのですが、「よっ、負け犬くん」というものなどなど。

授業がはじまる前、事前に提出された課題をすべて見ていたのですが、黙読するのと声で実際に聞くのでは全く印象が違っていて驚きました。相手が自分のために言ってくれているんだと思いながら、実際の声を聞くといろんな言葉にグッときてしまいました。そして同時に心のこもった「がんばれ」も、やっぱりいい言葉だなと思いました。ね、箭内さん。

♪人にやさしく/THE BLUE HEARTS

shigeta