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NO KAZE, NO ROCK. 風とロック 箭内道彦のムービーブログ
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僕らの漂流記

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AALの小川です。「箭内道彦の漂流展@G8」も残すところあと1週間となりました。

突然、箭内さんから電話をもらったのが展覧会が始まるちょうど3週間くらい前。そんなNo Tomorrowぶりにヒヤヒヤしながらも、急遽、アーティストの鈴木康広くんと一緒に展示を作ることになり、怒濤の日々の中で奇跡的にオープニングを迎えました。鈴木くんも僕らも他にいくつもの仕事を抱えながらの作業だったのですが、不思議と徹夜も苦にならず、何よりもみんなで一つのことに向かって行く時間が心地よく楽しかったです。


鈴木くんが、箭内さんの後ろ姿を残像で浮かび上がらせるというアイデアを思いついたときに、僕らの中で「箭内道彦の気配」みたいなことがテーマになるのかなという思いがあって、ああいう展示が出来上がりました。会場に行かれた方はお気づきかと思いますが、箭内さんの個展なのに、箭内さんの顔が何処にもないんですよね。僕らとしては、一所に止まることのない箭内道彦の残像を追い掛けるつもりで映像と音の部屋を作り上げていきました。


CMを何度も見たり、12人の関係者にインタビューを繰り返すうちに、なんだか僕ら自体が“ヤナイ化”(by タグボート・岡さん)してきてしまい、普段の会話とかまで箭内さんの頭になってしまっているような不思議な体験で、その余韻は未だに続いています。

いろんな人の話を聞いてみると、箭内さんの日々発する言葉を採集した「箭内道彦を聴く」が好評のようですね。あの真っ白い部屋の中、思い思いの体勢で耳を澄ましている人たちの姿がとても印象的なんです。僕も、あれを自分のi-podに入れて持ち歩いているのですが、街を歩いていたり、電車から車窓の風景を眺めている気分になんか妙にフィットするんですよね。


実は、展示の映像の編集が間に合わず、期間中に映像を差し替えたり、見せ方も実験しながら変えているので、一度といわず、二度三度と、会場に足を運んでもらえるとうれしいなと思っています。


ogawakenji @ AAL(airartlog)